新型コロナウイルスの感染拡大が、終息する気配を見せない。政府は4月16日、緊急事態宣言の対象地域を全国に拡大させ、全国民に向けて不要不急の外出をしないように要請した。だが、自粛期間が長引いてきた今、家の中に籠っていることが退屈になってきている人も多いのではないだろうか。そこで、面白い動画やタメになる動画などを紹介していきたい。皆様の外出自粛ライフが少しでも楽しいものになることを願ってやまない。

 今回は、お笑いコンビ「キングコング」の動画を紹介したい。キングコングのYouTubeチャンネル「毎週キングコング」では、2人の活動の様子を平均して1週間に1本程度公開しており、お笑いコンビのチャンネルらしく大抵は面白い動画があがっている。だが、4月15日に公開された動画は、これまでとまったく違い、見た人たちが感涙を流す内容となっている。

『【コンビ結成20年】キングコングがガチで歌ってみた!』と題するこの動画では、西野亮廣が作詞作曲した『えんとつ町のプペル』を、キングコングの2人が真剣に歌っている。この曲は、西野が脚本&監督となり完全分業制で制作した同名の絵本を基につくったものだ。2016年に出版され、19年までに40万部を売り上げる大ヒット作で、20年1月には西野が脚本を書き下ろして舞台化、12月には映画の公開も予定されている。その映画の主題歌となるのが、この動画で2人が歌っている曲なのだ。

「信じる勇気が、未来を変える。」とのテロップから動画は始まる。前奏が流れるなか、キングコングの2人が山の上に姿を現し、そこから街を見下ろしながら語り合う。2人が歌っているバックに、これまで2人が歩んできた道のりがスライドショーのように流れる。

「キングコングの2人は、テレビ番組などで人気が高まっているなかで、あえてそれぞれに自分の道を模索し始めました。西野は絵本を描き、漫才以外で自分の思いを表現する場を広げました。一方、相方の梶原(雄太)は、YouTuber『カジサック』として成功し、昨今の芸能人がYouTubeに進出する道筋をつけました。2人とも、当初はかなり批判され、芸人仲間からも『やめろ』と止められたようです。それでも、自分を信じて道を切り開いてきました。今回の動画は、その歩みを知るファンたちにしてみれば、涙なしでは見られないほど感動的でしょう」(芸能記者)

 歌詞のなかに、

「夢を持てば笑われて、声を上げれば叩かれる。見上げることができない町で、僕はどうだ?」

「明日が見えなくてもゆこう 嵐の海を越えて光の世界へ」

という言葉がある。これは、聞いている人たちへのエールであると同時に、キングコングの2人が新たな道を進むときに心に刻んだ言葉なのかもしれない。

「キングコングは、2人が吉本総合芸能学院(NSC)在学中、六甲山の上から大阪の街を見下ろしながら西野が『これだけの人を笑わせなあかんねんな』と話した際、梶原が『俺たちやったらできるんちゃう?』と返してコンビを結成したといいます。今回の動画のなかでも、梶原が『でも俺らやったら出来るよ』と語りかけるシーンが盛り込まれています」(同)

 周りに反対されても、無理だと思われても、強い意志を持って歩めば夢は叶えられると訴えかけるようだ。

 2人とも歌手ではないし、飛びぬけて優れた歌唱力があるわけでもない。だが、自らの人生を重ね、心の底から言葉を出すようにして歌う歌だからこそ、感動を呼ぶのかもしれない。公開からわずか2日で、すでに約30万回が再生されている。ぜひ一度聞いてみることをお勧めする。

(文=編集部)

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