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安住アナ「元知事だからPCR検査優先?」に橋下徹氏が即反論「生放送でやめてください」

文=編集部
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TBSの公式サイトより

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府は改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言を発出し、東京都など一部自治体は平日の外出自粛や特定の業種に対する営業自粛を要請。その影響は飲食・小売り・旅客・宿泊業に限らず幅広い業界に広がり、すでに倒産も続出する一方、国内の新型コロナウイルス感染者は9167例、死亡者は148名に上っている(17日現在)。

 肺炎で先月死亡した志村けんさんの例をはじめ、次々とPCR検査で陽性が判明する著名人が出ているなか、テレビ朝日局員で『報道ステーション』スタッフである夫の感染が確認されていたフリーアナウンサー、赤江珠緒氏も検査で陽性が確認されたことが18日に発表され、家族間での感染にも警戒が広まっている。

 そんななか、先月24日に発熱し、すべての仕事をキャンセルしていた元大阪府知事の橋下徹氏が、4月18日放送のテレビ番組『新・情報7Days ニュースキャスター』(TBS系)にスタジオとは別の場所から中継で生出演した。

 病院で感染が疑われる症状を訴えても検査が受けられず、何日も自宅待機を余儀なくされる例も数多く、専門家の間でもPCR検査を受けるまでのハードルの高さを問題視する声もあるなか、番組内では司会の安住紳一郎アナウンサーは橋下氏に次のような質問を投げかけた。

「“PCR検査をなかなか受けられない”っていわれてましたけど、橋下さん、受ける経緯はどうだったんですか? やっぱり元大阪府知事だから優先してみたいなことあったんですか?」

 これを受け橋下氏は「それね、安住さん生放送でやめてください。みんなが思っていることなんですから。腹の中でみんなが思っていることなんです」と反論した。

「有名人だから特別扱い」とはいえない

 産業医は語る。

「現在、医師や保健所が必要と判断した場合にPCR検査が受けられることになっていますが、検査体制が逼迫していることもあり、発熱や頭痛などの症状があっても、まず数日間は自宅療養で様子を見るように言われるケースも多い。そのため、“かなりの重症でないと検査が受けられない”という認識が人々の間で広まっています。また、医師が検査が必要と判断しても保健所が認めなかったり、必要と判断されても実際に検査を受けられるまで5日以上かかるケースもある。

 こうした状況のなか、公人やメディアに携わる人をはじめ、いわゆる著名人といわれる人々が、検査までの経緯が発表されるたびに、“割とすんなりと”検査を受けられているのではないかという声も出ているようです。ただ、個別の事例について具体的にどのような症状、どれくらい思い症状だったのかは不明ですし、実際に患者を診た医師や保健所が“検査が必要”と判断したということは、そういう症状だったと考えるほかありません。有名人だから特別扱いを受けているとはいえないし、感染が広がっている現段階でそうした批判が出ると、著名人のみならず一般の人々の間でも検査を自粛する動きが広まることにもつながりかねないので、不適切だと感じます」

 今月に新型コロナ感染が確認された森三中の黒沢かずこについて、放送作家の鈴木おさむ氏は自身のTwitter上で「病院行っても、検査してくれなくて、粘って粘って、頼みこんで、やっと今週水曜日検査してくれたんです!」「なかなか検査してくれない!これが怖い!」と報告。黒沢は3月21日に発熱症状がみられ、味覚・嗅覚異常の症状があったため保健所に連絡し、複数の医療機関を受診。今月1日に受診した医療機関で肺炎と診断され、PCR検査の結果、3日に新型コロナ感染が判明したというが、鈴木氏の訴えにより、改めて検査までのハードルの高さが印象づけられた。

 一刻も早い検査体制の拡充が望まれる。

(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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