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高橋暁子「ITなんかに負けない」

コロナで“助け合い”の取り組み広まる…ローソン、給食事業者から余剰品買い取りヒット商品生む

文=高橋暁子/ITジャーナリスト
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多くの事業者による学びのコンテンツ無料提供

 多くの学校が、3月の学習が終わらないまま休校に突入してしまった。子どもたちはほぼ1カ月間自宅中心で過ごすこととなってしまったのだ。塾や習い事なども休講となり、子どもたちが学べないことに不安を感じた保護者は多い。そこで、多くの事業者が無償で学習コンテンツやサービスを提供、支援した。

 たとえば「アオイゼミ」では、通常は有料会員のみが見放題の授業動画を中高生向けに3月31日まで無料開放。このように、授業などの動画をオンラインで無償提供した例はとても多い。

 オンライン英会話レッスンWeblio英会話」は、小中高校生と特別支援学校の児童・生徒を対象に、3月31日まで4回分のレッスンを無料提供。オンラインで学べる英会話レッスンは多数あるが、こちらも多数提供された。

 ディズニー・プログラミング学習教材「テクノロジア魔法学校」は、小中高校生と先生対象に、4月の休校延長に合わせて4月上旬まで無料公開された。オンラインで学べるプログラミング教材も多いが、こちらも無料提供された例が多い。

 このような動きには助けられた家庭も多かっただろう。有料サービスやコンテンツを無料でお試しできる機会となり、気に入ったサービスやコンテンツが見つかった方も多かったのではないか。

 図書館なども閉館したり、子どもの利用が制限された例が多かったため、学習系漫画などを中心に多数の電子書籍が無料で公開された。たとえば、小学館の学習まんが『少年少女日本の歴史』全24巻は、現在も無料公開されている。ネット環境と端末さえあれば読める電子書籍の利便性を改めて感じた人も多かっただろう。

オンライン化促進につながる動き

 卒業式中止や縮小も相次いだ。そこで、「せめて記念写真だけでも」と、各地の着物・袴レンタル業者や写真館などが、記念写真サービスを行ったという。「せっかく借りた袴姿で、記念写真だけでも撮れてよかった」と、卒業式が中止となったある女子大生は語る。

 サイバーエージェントは、アバターコミュニティアプリ「ピグパーティ」で、3月9日に仮想卒業式「#ピグパで卒業式」を開催。卒業アイテムも無料でプレゼントしたそうだ。

 中止や延期などが重なり、残念なことが多かった3月。4月になってもまだ中止や延期の報告が続く状態だ。しかし、このようなオフラインを含むオンラインの支援には、心を動かされた人が多かったのではないか。同時に、テレワークでビデオ会議をしたり、オンライン授業を受けたりする人も多い中、インターネット環境の大切さを強く感じさせられた。

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23:30更新
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