大河も朝ドラも収録休止…テレビ業界がストックゼロの危機、番宣ゲストも決められないの画像1
NHK放送センター(「Wikipedia」より)

 テレビ業界が存亡の危機に瀕している。もちろん、新型コロナウイルスの感染拡大による影響が直撃しているからだ。ロケやスタジオ収録が中断となり、テレビ局員から制作会社のスタッフや放送作家に至るまで、ほぼテレワークによる勤務にシフトしている。また、テレビ局に仕出しをする弁当会社やスタジオの観覧客を集める派遣会社も休業を余儀なくされるなど、想像もしない事態に陥っている。

大河も朝ドラも収録休止…ストックゼロの危機

「NHKは大河ドラマ『麒麟がくる』と連続テレビ小説『エール』の収録を見合わせています。大河は1年スパン。年末には終わらせなければ、来年の作品に影響してきます。このまま収録できない期間が長引けば、後半のストーリーを大幅に削って話数を減らすしかありません。朝ドラもまたしかりですが、5月1日の放送分からは志村けんさんが作曲家、小山田耕三の役で出演予定です。コロナの犠牲になり、3月29日に逝去した志村さんの生前最後の姿がテレビに映し出されることになります」(芸能ライター)

 民放各局も、若干の違いはあるが、それぞれ対応に追われているという。

「日本テレビは、13年ぶりの復活となる篠原涼子主演の『ハケンの品格』、Sexy Zone中島健人とKing & Prince平野紫耀が主演する『未満警察 ミッドナイトランナー』のドラマ2本が、撮影中断により放送延期の憂き目に遭っています。TBS、テレビ朝日、フジテレビもほぼ同じ状況で、初回の放送が延期されるドラマが相次ぎ、各局とも過去の名作ドラマの再放送で穴埋めしています」(同)

 ロケやスタジオ収録がメインのバラエティ番組も同様だ。その中で、いち早く対応を発表したのがTBS。4月2日に、4日から19日まで約2週間の収録中止を宣言した。しかし、7日に緊急事態宣言が発令されたことを受けて、収録中止期間を5月6日まで延ばすことを決定している。

「その影響で、TBSのバラエティは壊滅状態。『マツコの知らない世界』は過去に単体でオンエアされていた『ウサギ』や『ハリネズミ』など動物の回を再編集し、『癒し動物の世界!』として放送するなど工夫しています。『爆報!THEフライデー』も、出演者が選ぶ印象に残ったゲストという見せ方で乗り切っています」(同)

『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の演出を手がける藤井健太郎氏は4月15日にツイッターで「在庫尽きました」とつぶやいており、いよいよストックがなくなったことを示唆している。

 もちろん、散歩番組や旅番組も苦しい状況に変わりはない。テレビ東京の看板番組に成長した『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』や『モヤモヤさまぁ~ず2』もロケがストップしているという。また、28年続いている長寿番組『ぶらり途中下車の旅』(日本テレビ系)も、通常ならエンディングに次週予告が入るはずなのだが、18日放送分はそれがなかった。

 14日放送の『火曜サプライズ』(同)では、イギリス留学から1年半ぶりに帰ってきたウエンツ瑛士が本格復帰し、アポなし旅に挑戦した。しかし、翌週21日の内容は「ウエンツ瑛士のロンドン生活に完全密着」というもの。当初から予定されていた内容なのかもしれないが、街ぶらロケが命の同番組だけに、今後が気になるところだ。

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