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コロナ感染の京産大生、富山で「村八分」「父親失職」「家に投石」情報はデマだったのか?

文=編集部
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富山市「ネット上のことに関してはお答えできません」

 ネット上の投稿には女性に対し「市長が詰問した」との記載もある。本当なのか。

 富山市企画管理部広報課担当者は「ネット上のことに関しては一切お答えできません」と話す。ネット上のデマすべてに市が回答することはできないにしても、「市長の詰問」の真偽すら回答できないとはどういうことなのか。

 富山県関係者は次のように語る。

「地元市議の話では『さすがにそんな事実はない』とのことですが私自身、直接、家を見に行ったわけではないのでわかりません。地方特有の基本的に内々の問題は内々で処理するという意識があって、外部のメディアや他県民の言動なんて気にしないということなんでしょう。ただ、このご時世で何も反応しないのは悪手だと思いますよ」

事実でないのなら明確に否定すべき

 災害時のデマ対応に関して、福島県幹部は次のように話す。

「東日本大震災の時にも、『いわき市田人で食料も水も来ていなく餓死寸前』『石巻の避難所で幼児が餓死』など事実無根のデマが流れました。その際、公的機関や市町村議、県議などが実際に現場を訪問、視察した上で一つ一つこれを否定していきました。いずれももし事実だったとしたら、大変な事だったからです。すぐにでも対処しなければならない問題だったからです。今でも被災地のそうした努力は無駄ではなかったと思います。

 コロナウイルス問題で行政職員の中にはピンときていない方も多いようですが、こうしたデマは初動の段階で確実に否定しなければ、何年でも何十年も人の記憶に残ります。東京電力福島第1原発事故後、本県が全国の心ない方から、どのように言われ続けてきたかをみれば明らかでしょう。損なわれたイメージを取り戻すためには、長い時間と膨大な労力が必要です。だからこそ事実でないのであれば明確に否定することこそ、もっとも大事だと思います」

 新型コロナウイルスはこれまでの災害と異なる形で、個人から行政に至るまでさまざまな風評被害をもたらしている。しっかり検証する必要があるだろう。

(文=編集部)

 

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