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新型コロナで収益激減のユーチューバー続出…ヒカルは年収10億円、ラファエルは5億円

文=編集部

 東進ハイスクールの元講師で、4月からユーチューブ上で無料予備校「ただよび」を開設した森田鉄也氏も、4月1日からユーチューブの広告単価が大きく下がっていると言及する。

「3人の教育系ユーチューバーにも話を聞きましたが、例年より30%くらい下がっているというのが一致した見解でした。例年は広告単価が高い3月も、今年は30%くらい単価が下がっており、そこから4月は大幅に落ち込んでいます。通常、3月、6月、12月の広告が高くなるといわれていますが、今年は3月の単価が低かったです。1月、2月はそれほど大きく落ちてはいないです」

 ユーチューブの広告は、動画の再生前や再生中に流れる「インストリーム広告」、動画の下部に表示される「オーバーレイ広告」、動画の外で画面右上に表示される「サイドバー広告」がある。それぞれに広告単価や価格の計算方法が異なるため、一概にどのくらい下がっているのか判断するのは難しいが、収益額から1再生あたりの単価を割り出してみると、おおよその目安にはなる。その単価が、今年は例年より大幅に下がっているのだ。

 動画の閲覧が増えているとみられる教育系・エンタメ系でも、単価が下がるのはなぜなのか。

「広告の単価はCPM(1000回再生当たりの広告単価)によって定義されるわけですが、重要なのは再生回数ではなく『広告が表示される数』と『その広告表示の単価』です。

 ユーチューブに対してたくさん広告の発注があれば競売形式で値段は上がりますし、少なければ値段は下がります。そのため、ユーチューブに発注される広告が減れば、どのようなジャンルであろうと再生回数を問わず単価が下がります。

 また、動画はジャンルごとに単価が決まっているのではなく、先述した通り表示される広告次第で単価が変わるので、例えば同じ大食いジャンルのチャンネルでも、子供ばっかり見ているのか、大人が見ているのかで、単価は変わります」

 広告単価が下がっている要因としては、どのようなことが考えられるか。

新型コロナウイルスの影響で予算上、広告を控えている会社が多いからだと思います。教育カテゴリでも、昨年はものすごい量の広告を出していた塾が、今年はほとんど出していないケースもあります」

 5月以降に上向く可能性はあるのだろうか。

「なかなか厳しいでしょう。広告の数も少ないと思いますし、出稿する企業は競売形式で出すので、単価自体も上がらないと考えられます」

「TuverTown」のデータよると、日本のトップユーチューバー100人の平均年収は約3200万円に上る。最近の子どもたちの「将来なりたい職業ランキング」でも上位に入るようになったユーチューバーだが、新型コロナウイルスが終息するまでは、ごく一部を除いて厳しい状況にあるようだ。
(文=編集部)

ご協力いただいたユーチューバーの方々

・森田鉄也氏
 「Morite2 English Channel
 「もりてつさんチャンネル
 YouTubeの予備校「ただよび」

‪鈴木貫太郎

予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」

‪CASTDICE TV

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