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木村隆志「現代放送のミカタ」

フジ『突然ですが占ってもいいですか?』早くも打ち切り危機…低視聴率&酷評殺到の理由

文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト
フジ『突然ですが占ってもいいですか?』早くも打ち切り危機…低視聴率&酷評殺到の理由の画像1
突然ですが占ってもいいですか? – フジテレビ」より

 新型コロナウイルスの影響で、いまだに初回放送すらできない新番組が多い中、無事にスタートを切った『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系、水曜22時~)。二度の放送を済ませてひと安心……どころか、早くも打ち切りの危機がささやかれている。

 同番組の視聴率は、初回SPの4月15日が世帯6.5%・個人全体3.4%、2回目の22日が世帯5.0%・個人全体2.7%。民放主要4局でダントツの最下位であり、在宅率が高い現状を踏まえても厳しい結果となった。

 さらに、低視聴率であまり見られていないのにもかかわらず、ネット上には「知らんおっさんが一般人を占ってるのがおもしろいワケがない」「人工知能の時代に今さら占い番組?」「占いが当たるのならコロナも解決してくれよ!」などと酷評の嵐。近年は1クールで打ち切りになる新番組も少なくないが、“占い”という内容の曖昧さもあってか、これほど酷評に偏るケースは珍しく、早くも業界内外から「いつまでもつか?」という声が上がっている。

 ただ、あらためて番組を掘り下げてみると、「早期打ち切りもやむなし」と思えるほどの判断ミスが山積していた。

その場で占うだけでは薄い恋愛話ばかり

 同番組は「凄腕の占い師が街の人々に声をかけて占っていく」という構成のドキュメントバラエティ。「街頭での突撃で一般人の人生をあぶり出そう」というコンセプトも番組タイトルも、テレビ東京の『家、ついて行ってイイですか?』『YOUは何しに日本へ?』を思い起こさせるが、それ自体に問題はないだろう。

 ただ、放送前から「一般人の占いなんか何がおもしろいのか」という声が上がっていたように、その場で占いをするだけでは一般人のキャラクターやドラマはなかなか見えてこない。『家、ついて行ってイイですか?』のような部屋や物からにじみ出るキャラクターのおもしろさや人生ドラマは乏しく、事実ここまでの2回は「派手めの20代女性が恋愛で失敗した」という薄い話が大半を占めていた。

 さらに悲しいのは、事実上の主役である占い師の2人に、「誰?」「あやしい」という声が上がっていること。番組ホームページに書かれた紹介文も、「福岡県・博多出身で芸能人も占うほどの人気と実力を兼ね備える占い師・木下レオン」「ゲッターズ飯田の一番弟子で、女性ならではの視点で美容占いや開運ファッションを得意とする占い師・ぷりあでぃす玲奈」とツッコミどころだらけ。

「今さら『芸能人を占う』ことがすごいのか?」「なんでゲッターズ飯田じゃなくて弟子なんだよ」と言われたい放題なのだ。実際、ゲッターズ飯田は初回放送時にご祝儀のような形でゲスト出演しただけに留まっている。ゲッターズ飯田の本音はわからないが、「無理して出る番組ではないと思っている」と思われても仕方ないだろう。

 占いが始まっても、メインの木下レオンは「絶対そうなる」「50年に一度の厄年」「地獄に落ちる」「確実に結婚する」などと一方的に決めつける強気の振る舞いを連発して、ネット上には不満の声が上がっていた。かつての細木数子しかり、これは占い師の常套手段だが、オンデマンドが発達して自分で選んで生きるのが当然となった令和時代にフィットしているようには見えない。

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