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木村隆志「現代放送のミカタ」

フジ『突然ですが占ってもいいですか?』早くも打ち切り危機…低視聴率&酷評殺到の理由

文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト

繰り返される「占いが当たる」の誘導

 しかし、何より問題視され、番組の先行きを危うくしているのは、制作サイドによる誘導のような演出かもしれない。これが、ただでさえ嗜好性が高く、好き嫌いがはっきり分かれる“占い”への疑念につながっている。

 その最たるものは、占いが当たると画面いっぱいに「LOCK-ON」の文字が表示され、音声が繰り返される演出。これは「いかに占いが当たるか」を強調するものだが、番組側がこういう占い師へのアシストをするほど、視聴者は疑い深くなっていく。占いの様子を生放送で見せられないのなら、せめて時々でも当たらないシーンを入れていけなければ、どんなに占いが当たっても「カットしているんでしょ」と思われてしまうだけだろう。

 さらに、占いが終わった後、「占いから1か月後」という画面に切り替わり、テレビ電話で相談者に話を聞く演出も誘導的だ。なかには「占いで人生に変化は?」と問いかける典型的な誘導尋問もあり、むしろ制作サイドが「ここまでしなければ信憑性が得られない」と言っているようでもある。

 最後に「番組内での占い師の発言はあくまで占いに基づくものであり過去または現在の事実や因果と異なる内容となることもあります また将来起こることを断定するものではありません」という文字が表示されるが、これぞ後出し。あれだけ断定しておきながら、最後に文字で「そうではない」と見せられて、「はい、そうですか」と受け入れられる人は、ほとんどいないだろう。

 それでも、笑いをふんだんに盛り込んだ“明るい占いバラエティ”ならスルーできそうだが、リアリティとオシャレを意識させる“占いドキュメント”という番組のムードが、それをさせてくれない。特に「つらいことがある」「悩んでいる」という占いを信じたい人にとっては、盲目的になりやすいのではないか。

占い師に番組自体を占ってもらうべき

 そもそも、この番組は「木下レオンとぷりあでぃす玲奈、それぞれのロケ映像をスタジオの沢村一樹水野美紀、池田美優の3人が“フォーチュンウォッチャー(幸運見届け人)”という謎の肩書きで見守る」というシンプルな構図であり、超低コスパでつくられている。

 前述したテレビ東京の番組と同じ“出たとこ勝負”のため、ロケの稼働数を確保しなければいけないが、それでも『家、ついて行ってイイですか?』ほど撮影のハードルは高くないなど、これといってお金のかかるところは見当たらなかった。

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