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松崎のり子「誰が貯めに金は成る」

銀行・保険・カード…もし自分が新型コロナで入院したらどうなる?必要な準備とは

文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

 もっともやっかいなのはパスワード。ネット銀行・ネット証券は当然のこと、店舗型の銀行でも、最近はスマホアプリやPCサイトで管理しているケースが増えている。紙の通帳がないとすれば、ネット上でログインしないと残高もわからない。

 金融機関によって異なるが、アプリへのログインIDとログイン用のパスワードは必ず必要になる(なかには、合言葉を求められるケースもある)。正直、契約者本人でも混乱するほどパスワード管理は大変だ。しかし、コロナでなくても、いつかは人生の最期は来るのだし、その前に認知症のプレ症状も起き得る。自分のためにもパスワードを一覧にしておくと、何かと助かるはずだ。

 むろん、気になるのはその管理だ。つくった一覧表をクラウド上に保存したり、専用のパスワード管理サービスを使ったりすることもひとつだが、それにアクセスするためのパスワードがさらに必要になる。遺族の立場に立てば、紙で残すのが一番わかりやすいだろう。とはいえ、それでは防犯面が心配だ。対策はあるだろうか。

 金融機関のパスワードはたいてい2種類ある。サイトにログインする際のパスワードと、銀行なら振り込みなど、証券会社なら買い付けや売却等の取引に使うパスワード(または暗証番号)だ。しかし、家族にとってはログインできることが先決なので、取引用のパスワードだけは記載しないでおくというのも方法だろう(そもそも銀行のアプリでは、取引には1回限りのワンタイムパスワード方式が主流になっている)。

 また、金融機関の口座番号およびIDリストとパスワードリストを別々につくるのも一案だ。2つのリストを紐づけるための合番を振っておき、異なる場所に別々に管理する。これで少しは安全度が高くなるのではないか。他人にはわからない、家族だけが通じる合言葉でもあれば、それを利用した合番などがつくれればいいのだが。

巣ごもり中に「不要なもの」は整理しておこう

 筆者も、この表づくりに取り組もうとして途中まで整理してみた。コロナ対策というよりは、仕事上の必要でつくった金融機関が膨大で、一覧にしないと絶対に忘れてしまうと思ったからだ。パスワードが正しいか、ロックされずに使えるかを試していくと、なぜか米ドルをそこそこ保有していたり、あると思っていた残高が思いのほか少額だったりと、自分でも覚えていなかった発見があった。

 コロナ不況は今後かなり厳しくなると予想され、今の収入が変わらず確保できる保証はまるでない。会社員でもうかうかしておれず、夏のボーナスだって期待薄になりつつある。表づくりの傍ら、忘れていた預金がないかしっかり探しておきたい。

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11:30更新