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安倍政権の緊急事態宣言下でホテルがバタバタ倒産していた…実態レポート

文=編集部

 同ホテルは1990年に開業。バブル崩壊の影響で運営会社が経営破綻した。ロイヤルオークリゾートが経営権を取得し、03年7月にホテル事業を再開した。客室数167室、7つのレストラン&バーを備え、西日本最大級のスパも有し、地元での知名度は高く、ブライダルサービスは人気を博していた。リーマンショック後の景気回復に加え、海外観光客などインバウンド効果もあって14年3月期の売上高は31億円だった。

 しかし、その後は隣接する京都に大手資本のホテルが開業したことで、インバウンドの集客に苦しみ、業績が悪化。19年3月期の売上高は19億円にとどまり、2期連続の赤字に陥っていた。18年1月にシンガポールのファンドが全株式を取得し、経営再建に取り組んでいた。

コロナ倒産はこれからが本番か

 東京商工リサーチの調査によるとコロナ倒産は3月末時点では25社だったが、5月1日までに新たに89社が倒産した。業種別では宿泊業が26社と突出し、続いて飲食業の16社、アパレル関連の10社だった。

 なぜ、ここまで宿泊業者はコロナに弱いのか。もちろん最も大きな要因は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う旅行の減少である。ビジネス出張も激減したが、倒産した宿泊施設の多くは観光客相手の旅館やホテルだ。とりわけ、中国や韓国からのインバウンド客が主力だった宿泊業者の倒産が目立つ。

 人口減に苦しむ地域にとってインバウンド客は救世主のような存在だった。20年に4000万人という政府の目標は今や夢物語。コロナの影響が長引けば1000万人台もあり得る。インバウンド頼みのホテルや旅館には致命傷になる。

 国内観光客相手のホテルや旅館も苦しい。KDDIによると、外出自粛要請で今年のゴールデンウィークの観光地の人出は激減した。長野の軽井沢や三重の伊勢神宮は去年に比べて9割以上も人出が減ったという。宿泊業者の倒産は、これからが本番とみられている。

(文=編集部)

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