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昭和電工、時価総額3倍の「1兆円」で日立化成を買収の勝算…巨額のれん代償却の重荷

文=編集部
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 買収が完了した17年、神風が吹く。中国政府が高品位鉄鋼や鋼材を生産する電炉メーカーを保護するため、外国資本の本格的な規制に乗り出した。これを受けて中国の電炉メーカーの生産量が急増し、昭和電工の黒鉛電極の販売量も回復した。SGLグループを買収した昭和電工の業績は好転し、18年12月期の営業利益1800億円のうち、実に73.5%に当たる1324億円を黒鉛電極を生産する「無機」部門が稼ぎ出した。

 業界内で「無謀だ」といわれた海外M&Aだったが、市況が好転して「安い買い物」(関係者)となった。これで、昭和電工のM&Aに対する見方が180度変わった。

日立化成は2匹目のドジョウとなるのか

「高い買い物」と指摘される日立化成の買収で「2匹目のドジョウ」を狙う。3年前には、中国から神風が吹いたが、今回、新型コロナという強烈な逆風が中国から襲いかかってきた。新型コロナの感染者が中国を中心にまだ6万人余りだった2月14日、昭和電工の森川社長は決算説明会で「(コロナは)一過性」と繰り返した。しかし、足元の世界の感染者は325万人(5月1日)を超えて、終息のメドは立っていない。

 社運を賭けて約1兆円を投じる日立化成の買収は成功するのだろうか。

(文=編集部)

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