住民が次々に倒れこむ衝撃的な動画が物議…インドの韓国LG工場で猛毒ガス漏れ事故の画像1
9日、ビシャカパトナムのLGポリマーズ社に殺到し、抗議する住民(AFP/アフロ)

 インド東岸の港湾都市ビシャカパトナム(Visakhapatnam)近郊にある韓国LG化学(LG Chem)所有の「LGポリマーズ」の工場で有毒ガスの漏洩が発生し、12人が死亡した事故が波紋を広げている。9日には、工場の閉鎖を求める現地住民が犠牲者の遺体を担いで工場に詰めかけている模様が報道されるなど、国際的な注目を集めている。

現地住民は憤慨し遺体を担いで抗議

 ガス漏れ事故の現地の様子は、住民が撮影し、現地テレビ局が放送した動画(下記URL参照)がTwitter上で拡散している。道路に放置されたたくさんのバイク、それらを運転していたと思われる多くの男女が道路に横たわっている姿や、救急車で運ばれる住民を眺めていたマスク姿の女性が突然、ふらふらと道路わきに倒れこむ様子などが見られた。

(https://twitter.com/Sachinsmathil/status/1258363783988338689?s=20)

 Twitter上では以下のような反響が寄せられている。

「これはヤバいですね。恐ろしすぎ」

「謝罪と賠償金を請求しなきゃ」

「韓国の管理体制は、いったいどうなっているんでしょうか? インド人がかわいそうだ」

「インドでのクリケットの試合で相手方のスリランカ選手が大気汚染で嘔吐するくらいの環境で生きてるインドの方々がダウンするとは、相当なレベルなのかな…」

 こうした事態に現地住民らは憤慨。AFP通信は10日、『ガス漏れ起きたLG化学工場、群衆が犠牲者の遺体担ぎ閉鎖要求 インド』と題し、次のように報じた。

「州政府当局は9日、現場の視察のため同工場を訪問。これに合わせ、300人ほどの群衆が警察や警備員を押しのけ、工場に詰め掛けた。犠牲者3人の遺体を載せた担架を運ぶのを手伝う人々の姿もあり、遺体を覆う黒い布の下からは、犠牲者らの足が突き出ていた。(中略)当局はガス漏れをめぐり過失致死容疑で捜査を開始。また同国で環境関連事件を管轄する裁判所はすでに、同社に対する仮処分として罰金620万ドル(約6億6000万円)の支払いを命じている」

有毒ガス・スチレン漏出事故、昨年5月に韓国国内でも発生

 CNNやAFP通信などの報道によると、有毒ガスは可燃性液体のスチレンから発生したものという。スチレンはスチロール樹脂や繊維ガラス、ゴムなどさまざまな工業製品に使われている材料。問題の工場は新型コロナウイルスの感染拡大防止策としてインド国内で実施されていたロックダウンを受け放置状態にあったという。原因は放置されたタンク内のガスが過熱したという見方が強い。一方、LG側は、「操業を中止していたが保守点検作業員は常駐していた」などと主張しているという。

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