ここで、延長保証に入っておいたほうがよかったパターンを考えてみよう。たとえば、運悪く冷蔵庫が壊れて修理代に5万円ほど、さらにほかの家電も壊れて2万円ほど、15年間で合計7万円の出費になってしまったとすると、これは延長保証に加入しておくべきだったとなる。

 しかし、仮に故障率が5%とすると、上記の表では16品購入しているので、運がよければ故障なし、平均で1回、運が悪いと2回故障する程度だと思われる。特に高額な冷蔵庫や洗濯機、エアコンといった生活家電の故障率は低いことを考えると、保証に入っておいたほうが得だったと後悔する確率は低いのではないか。

延長保証には意外なリスクも

 それならば、延長保証料として払うはずだった金額を積み立てておき、故障すれば使うこととして、15年の間に延長保証期間中の故障がなければ5万円プラスで返ってくると考えれば、延長保証に加入しない選択肢も積極的に検討すべきではないかと思う。

 確かに損をするかもしれないが、実際の故障率が低いと考えると、かなり勝率の高いギャンブルと言えるのではないか。何事もなければ丸々5万円、延長保証期間中の故障が一度あったとしても2~3万円が戻ってくる確率は高い。しかも、保証に加入しないだけで済むのだから、なんの手間もいらないギャンブルとも言えるのだ。

 付け加えると、延長保証といっても万能ではない。年数がたつと修理代全額保証ではなかったり、保証されるのは一度目の故障までだったりすることもあり、万全の保証とは言い難いところもある。さらに、通販で最安値購入の場合、加入した保証会社が事業を終了したりすると、その後は保証を受けられないリスクがあることも知っておきたいところだ。

 要するに、保険と同じわけである。保険とは、万が一のときに自分では払いきれない金額をカバーしてもらうものだとすると、死亡保険、健康保険、自動車保険などの加入は必須だと思うが、家電が故障したぐらいで、突然払いきれないほどの大きな出費になることはない。

 参考までに私の場合、実家の家電製品が故障した記憶はないし、自分で家電製品を購入するようになってから20年以上になるが、延長保証を使用したのは3万円ほどのビデオカメラのときだけだった(メーカー1年保証を使用したことは数回ある)。

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