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有馬賢治「日本を読み解くマーケティング・パースペクティブ」

コロナで就活難化…変わる「必要とされる人材」と「就活の対策」、“安定志向”脱却は必須

解説=有馬賢治/立教大学経営学部教授、構成=武松佑季
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「Getty Images」より

 近年、大学生の就職率は好調に推移してきたが、新型コロナウイルスの影響は避けられない。世界的な景気動向の大幅な下方修正があり、入社直前の新入社員の内定が取り消されるような事案を見ても、今年度以降の就活は非常に難しくなることが予想される。

 このような状況のなか、これからの就活生はどのように就活を進めるべきなのだろうか。立教大学経営学部教授として数々の学生の就活を見守ってきた有馬賢治氏に今後の就職活動について話を聞いた。

オンライン面接だからこそできる自己アピール

「好不況の波はあったものの、これまで数十年続いた就職環境は、今回の騒動により“平時の就活”から“有事の就活”にフェイズが変わったとみるべきです。ですから当然、就活自体が難しくなるでしょう。そういった状況で求められる人材は、状況の変化を敏感に感知して対応する能力を持つ人、指示待ち型ではなく率先して行動ができて重要な選択を即決できる能力を持つ人、会社全体の意思決定のために素早く情報共有ができる人などではないかと私は思います」(有馬氏)

 もちろん、このような人材は以前から企業の需要は高かっただろう。が、コロナ禍の教訓もあって、より重宝されるようになるというのが有馬氏の意見だ。とはいえ、たとえこのような能力を持っていても、就活の場でアピールできなくては意味がない。

「状況の変化に対応できる能力をアピールするならば、就活スタイルの変化を積極的に利用する方法があるのではないかと思われます。面接担当者がそれを許すかどうかはケースバイケースですが、今後増える可能性の高いオンライン面接の場を逆手に取るような意識が必要です。例えばカメラに映る自分の背景を工夫したり、特技であればギターやピアノの演奏をしたりといった、自宅だからこその面接ができれば、状況の変化もプラスにできる人材とみなしてもらえるかもしれません」(同)

 さらに、社会全体が未曽有の事態に直面している状況を利用する手も。

「多くの人が今後の社会にどう対応すべきか手探り状態なのですから、現状から学んだことを明確に説明できれば、それもまたアピールになります。また、応募した企業が迎えている課題に対して拙くても自分なりに解決策を準備してそれを面接の場で提案できれば、一目置いてもらえる可能性も高くなるでしょう。有事であれば現状を逆手に取れる分、個性を主張しやすいという考え方もできるわけです」(同)

安定、予定調和から自立心、チャレンジ精神にシフトできるか

 専業至上主義という社会的風潮も今後弱まっていくと有馬氏は指摘する。

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