日本列島、コロナ禍と地震頻発のダブル危機…房総半島直下に要注意かの画像1
新型ウイルス肺炎が世界で流行 緊急事態宣言下の東京(写真:AFP/アフロ)

 ゴールデンウィーク終盤の5月4日22時7分と、6日未明の1時57分、スマホから緊急地震警報が発出された。4日の地震は千葉県北東部で震源の深さは48km、マグニチュード(M)5.6で、最大震度4。6日の地震は千葉県北西部で震源の深さは70km、M5.0で、最大震度4だった。今年に入って、緊急地震警報が発出されたのはすでに8回目である。

 今年1月から最大震度3以上の地震を数えると64回。これは果たして多いのか、それとも例年並みなのか。武蔵野学院大学の島村英紀特任教授(地震学)に話を聞いた。

「緊急地震警報が二晩続きましたね。4日は千葉県北東部の房総半島のへり、6日は場所が違って、千葉県北西部でしたが、やはり房総半島のへりでした。どちらも最大震度は4でしたが、最大震度5を超えると大きな被害が出ます。今年は例年より地震が多いですが、それには理由があります。関東大震災の後、約90年間静かでしたが、それが終わって普通の状態、いわば地震の多い状態に戻りかけているからです。

 昨年はGW明けの時点で最大震度3以上の地震は45回でしたが、今年はすでに60回を超えています。江戸時代の慶長三陸地震(1611年12月2日、M8.1)の後、約90年間続いた静かな時代が、元禄関東地震(1703年12月31日、M8.1)の発生後70年間は静かで、その後、普通の状態に戻ったように、関東大震災(1923年9月1日、M7.9)の後、約90年続いた静かな時代が普通の状態に戻るきっかけが、2011年3月11日の東日本大震災だったからです」(島村氏)

 今年のGW明けまでに発生した最大震度3以上の地震は64件だが、その大半はM5未満だった。M5以上は15回、M6以上が4回、M7以上は2月13日に択捉島南東沖で発生したM7.2の1回だ。最大震度5強以上は、3月13日未明に石川県能登地方で起きたM5.5だけだった。

「M6以上が4回というのも多いですね。4月18日に小笠原西方沖で起きたM6.8が最大ですが、震源の深さが477kmだったので最大震度は4でした。小笠原周辺では多くの地震が起きますが、どれも震源が深いのが特徴です。震源は全国に広がっていますが、どれも地震が起きる理由が多いところです。なかでも、今年は長野県中部の上高地で地震が群発しました」(同)

 特に要注意な地域はどこなのだろうか。

「直近と同じ、房総半島直下でしょうね。フィリピン海プレートが通っているので、首都圏の直下でこれからも起きるし、今までも起きてきました。内陸直下型、海溝型、どちらかあるいは両方が起きる可能性があります。フィリピン海プレートが起こす地震は、マグニチュードのわりに被害が大きくなりますからね。

 また、新型コロナウイルス対策で緊急事態宣言が延長されましたが、大きな地震が発生して避難所生活にでもなれば3密状態になりかねないので、大きな地震が起きないことを望みます」(同)

 まずは新型コロナウイルスの終息を祈ろう。

(文=兜森衛)

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