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「人間の資質がどうこうというより、議会運営のやり方として、福山哲郎議員のやり取りに関して所感を投稿しました。国会というのは基本的に、国会議員同士のやり取りの場です。
ただ議題によって今回のように参考人は与野党合意のもとで呼ばれます。その際は、とにかく参考人の意見を聞くのが国会の常識でした。
多くの参考人は自分の仕事や時間を犠牲にして出席しています。参考人の都合で国会日程が決まるわけではないからです。私も何度か参考人として国会に呼ばれたことがあるのですが、多くの場合、出席の要請があるのは前日など直前です。参考人が国会からの招致を拒否するのは容易ではありません。そのため、いろいろなスケジュールを繰り合わせて出席します。そういう事情で参考人が招致されていることは、多くの国会議員も知っています。
だからこそ、参考人からどのような意見が出ても最後まで聞くことが国会審議の正しいあり方です。仮に自分たちに不都合な意見が出たとしても、最後まで意見を聞くことが必要です。その意見を与野党でどう取り上げるのかは自由ですが、そもそも意見を聞かないというのは前代未聞です。意見を聞かない参考人質疑はあり得ません。
今回の福山議員の質問では、明らかに参考人の話を途中で遮っていました。しかも福山議員は立憲民主党幹事長であり、野党の代表のひとりとして国会審議をリードし、適切に運営する立場にあります。だからこそ、今回の質問には驚きました」
国会は言論の府だ。まず相手の話を聞かなければ議論などできないはずではないのか。
(文=編集部)