NEW
2020年5月9日土曜夜、芸能人たちはなぜ一斉に“蜂起”したのか【後編】

「#検察庁法改正案に抗議します」への否定リプに小泉今日子は屈せず…芸能人たちの反撃

文=峯岸あゆみ

百田尚樹「このリストは永久保存版やね」

 他方、安倍政権擁護派らしきアカウント(現在は削除)が、こうした著名人のリストを「#検察庁法改正案に抗議しますを訴えた反日くんたち」なるタイトルでツイッター上にアップ。作家の百田尚樹が「このリストは永久保存版やね。」とリプ。これに対し女優の裕木奈江が、「永久保存して誰が何にどう使うの?」とリプするという一幕もあった。

 ちなみに本稿では芸能人のツイートに限定して述べたが、綾辻行人、角田光代、京極夏彦、島田雅彦、乃南アサ、平野啓一郎、室井佑月ほかの作家、相原コージ、羽海野チカ、江口寿史、末次由紀、篠原千絵、しりあがり寿、美内すずえ、吉田戦車ほかのマンガ家、エッセイストの能町みね子、音楽評論家・作詞家の湯川れい子、歌人・俵万智、クリエイターのいとうせいこう、コピーライターの糸井重里など文化人も多数、件のハッシュタグを付けたツイートをしていたことも付け加えておきたい。

 糸井は最近、政権批判を否定するようにもとれるツイートをして一部にバッシングされていたが、その前言を撤回するようなツイートだったともいえよう。

 さて、この一連の現象、コロナ禍という特異な状況下における特異な出来事だという評価もある。「芸能人は政治を語るな」といった主張もなお根強い。

 だが、国民が政治に関心を持つこと、それについて詳しく知り、考え、自分の意見を表明することは、なんら否定されるべきものではない。芸能人たちもまた、市民であり国民であり、納税者であり有権者なのである。

「本当の事が知りたい」と鈴木砂羽

 最後に、2人の芸能人による、その後のツイートを紹介したい。

「ある程度調べて自分なりに理解する事は基本だと思うし、全く考えずに人に流されたりするのは良くないとは思う。けど特定の人しか政治の話をしちゃいけないとか、色々小難しくして牽制してきたり私の発言がかっこいいとか勇気ある発言となるのも、自分が望む社会とは何か違うなぁって気がしています」

「『残念だ』というお声、自分にもいただきましたが、支持政党はありません(選挙は毎年行きます)ただどちらかに傾かず、しかし疑うこと、調べること。それから真実を知ること。ワタシはコロナ禍の水面下で起きている本当の事が知りたいのです。」

 前者は秋元才加、後者は鈴木砂羽のツイートである。

(文=峯岸あゆみ)

「#検察庁法改正案に抗議します」への否定リプに小泉今日子は屈せずの画像4
鈴木砂羽のツイート。

【註:本記事において引用させていただいたツイートはすべて、原文ママの表記といたしました。また、勝手ながら敬称は略させていただきました。芸能人の方々に感謝するとともに、あらかじめお詫び申し上げます】

(【前編】はこちらより)

情報提供はこちら

RANKING

17:30更新
  • ジャーナリズム
  • ビジネス
  • 総合