時事問題・ジャーナリズムに関するニュース
こうした懸念を府政担当の大手新聞社の記者に話すと「そうなんですよね」と返ってきた。それなら書けばいいじゃないかと思うのだが、記者たちは吉村知事が矢継ぎ早に打ち出してくる会見内容を伝えるのが精いっぱいで余裕がない。
元大阪府議のジャーナリスト山本健治氏は語る。
「当初、北海道の鈴木直道知事が高い評価を得て、吉村知事や小池都知事が負けずに目立とうとした。『早くてわかりやすい』のポピュリスト政治が国レベルからコロナ騒動で首長レベルになっただけ。吉村知事が打ち出した、20万円をクオカードで医療関係者に支給することを民間のカード会社にやらせれば、プライバシーはだだ漏れです。府民はもっと危ないと考えるべきです」
人気沸騰の時こそ政治家は要注意だ。
(写真・文=粟野仁雄/ジャーナリスト)