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先行き不透明な就職活動・企業の採用活動はどうなるのか?Web面接&内定取り消しの実態

構成=長井雄一朗/ライター
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ウェブ面接で就活生が不安になる理由

――今、就活生は何が一番の不安なのでしょうか。

増本 まず、就活自体の先行きが不透明なことでしょう。また、対面と違って、ウェブでの就活では企業の社風や採用担当者の人となりについて体感を得られない点も不安になっています。

 面接についても、ウェブでは正当に評価されるのかどうかわからないという声もあります。ウェブ面接では採用担当者に自宅の様子が見え、生活音も聞こえます。たとえば、何か変なものが映ってしまったり、ネット回線が切れてしまったり、家族の声が入ってしまったりしたら、評価にどう影響するのか。そうした点が不透明なことを不安視しています。

――では、採用を行う企業側の不安点はなんでしょうか。

増本 もともと、企業は多くの就活生と直接会ってコミュニケーションを重ねたいという意向を持っています。今はウェブに切り替えざるを得ませんが、そんな中でも、就活生とコミュニケーションできるチャネルを増やしたいという思いが強いです。ウェブでは一方的に説明する分にはいいですが、認識のすり合わせなどには課題があるという声は、企業側からも聞こえてきています。

 就活生に「どのプロセスで入社意欲が高まったか」と質問すると、「面接」という回答が多いです。企業はすべての就活生に一律のメッセージを出しがちですが、学生は自分あてのメッセージを欲しています。そのため、個別面接で個別のメッセージを発信してあげることで、就活生にとってはその企業に対する意識が変わります。企業は情報開示に加えて、就活生との相互理解の機会をいかに多く設けられるかがポイントになるでしょう。

――就活生が気になるのが、21年卒の内々定・内定出しの時期です。

増木 企業側は、就活生のレベルが自社の合否ラインを上回れば内定を出したいと考えており、実際に3月上旬から内定出しをしている企業もあります。内々定・内定出しの山場は5~6月頃に来ると思われますが、やはり企業の採用活動は長期化および多様化していくのではないでしょうか。

 大手企業や人気企業であれば、6月に採用活動を終えるケースもありますが、多くの企業は採用プロセスを一部変更したり、後ろ倒したりしている様子がうかがえます。ただ現状は先行きが不透明な状況ですので、ここで申し上げた時期についても、後ろにずれ込む可能性はあります。

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23:30更新
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