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片田珠美「精神科女医のたわごと」

堀江貴文氏は知事選出馬すべきだ…提言37項目、大麻解禁以外は新秩序を先取る画期的内容

文=片田珠美/精神科医
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 しかも、新型コロナウイルスの第二波を警戒して、緊急事態宣言の解除後も人と人との接触をなるべく減らさなければならないという事情も追い風になるように思われる。堀江氏は、通常の街頭演説や集会、支援者回りなどは行わず、インターネットを駆使する方針らしいが、こういう選挙活動が理解を得やすい状況にある。

 だから、堀江氏が都知事選に出馬すれば、かなりいい勝負になるのではないかと期待している。少なくとも、出馬する際に納めなければならない300万円の供託金を、有効投票総数の10分の1を獲得できずに没収されるようなことはないだろう。

 万一供託金を没収される事態になっても、NHKで政見放送を流してもらえるうえ、民放テレビや新聞などのメディアでも大々的に取り上げてもらえるので、広告宣伝費としては安いものだと思う。だから、たとえ落選しても、堀江氏が失うものはない。むしろ、大いにメリットがあるといえる。

新しいことをしようとする人をけなすのは嫉妬心から

 堀江氏は、都知事選の告示直前に『東京改造計画』(幻冬舎)を緊急出版するようだが、それに対しては批判の声もある。第一、東京都への緊急提言37項には衝撃的な項目ばかり並んでいる。

 精神科医として看過できないのは、「大麻解禁」だ。大麻は他の薬物への「ゲートウエイドラッグ(門戸開放薬)」になりうるので、その使用拡大を警戒しなければならないと主張し続けてきた身としては、決して容認できない。

 ただ、それ以外の項目に目を向けると「オンライン授業促進」「現金使用禁止令」など、今後進めるべきだと思われる政策も並んでいる。良くも悪くも、堀江氏は時代を先取りする方なので、現在のわれわれをギョッとさせるのかもしれない。

 堀江氏のように新しいやり方や秩序を主張したり導入したりする“先駆者”は、批判されやすい。ときにはボコボコに叩かれる。これは、ルネサンス期のイタリアの政治思想家、マキアヴェッリが見抜いているように「人は、心中に巣くう嫉妬心によって、ほめるよりもけなすほうを好む」からだ。

 それを承知のうえで、都知事選にはぜひ立候補していただきたい。もし取りやめたら、著書の宣伝のために出馬情報を流したのではないかと勘繰られかねませんよ。

(文=片田珠美/精神科医)

参考文献

塩野七生『マキアヴェッリ語録』新潮文庫 1992年

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