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すぎもとたかよし「サラリーマン自動車ライターのクルマ業界ナナメ斬り!」

新型フィット、ホンダ「使うひと中心」への原点回帰の始まり?数字主義からの脱却は本物か?

文=すぎもと たかよし/サラリーマン自動車ライター
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本質的な開発姿勢への取り組み

 で、「心地よさ」のフィットに限らず、どうやらホンダはここに来て大きく方向転換を始めたようだ。創業以来の独自の組織を大きく変えたのもニュースである。開発者は「ホンダの原点に立ち返る」と表現するけれど、要は本質的な開発姿勢に取り組むということだろう。

 ただし、言うはやすしで、そんな簡単に方向転換だの本質的なモノづくりができるわけじゃない。そこにはブレのない意志や意図を持つ強力な求心力が必須だ。それがなければ早晩「無難な」数字主義に逆戻りしてしまう。その点、いまのホンダに勝算はあるのだろうか?

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Honda e

 ひとつ可能性を感じるのは、最近就任した新しいデザイン部長の存在である。ここ数年のホンダはいかつい顔の没個性なスタイリングが続いたが、氏が関わったEV(電気自動車)の「Honda e」は海外のデザイナーにも好評だし、日本では新しい「N-WGN」もシンプルなデザインが魅力的だ。これが偶然でないなら、求心力のひとつになり得るかもしれない。

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N-WGN

 生産台数を追い続けて「大企業病」と囁かれ、また一部の評論家やユーザーの「スポーティこそホンダ」という無責任な声に翻弄されてきた近年。そこから「使うひと中心」の精神に立ち返ることができのるか? シンプルで、かつあえてスポーツモデルを設定しなかった新しいフィットは、そのスタートとしては決して悪くないと筆者は思う。

(文=すぎもと たかよし/サラリーマン自動車ライター)

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