「感情が動かなく」…渡辺麻友が引退、心身に壮絶なプレッシャーかけたAKB商法の犠牲かの画像1
渡辺麻友

 新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言が解除され、エンターテインメント業界も正常化に向けて光が差し始めていた矢先の出来事だった――。

 1日、元AKB48メンバーでタレントの渡辺麻友が芸能界を引退すると発表された。所属していた尾木プロダクションが発表した文書によれば、本人から「健康上の理由で芸能活動を続けていくことが難しい」と申し出があったという。

 渡辺はAKB時代、選抜総選挙で9年連続で“神7”に入るという偉業をなし遂げ、人気絶頂のなか2017年にAKBを卒業。以降、女優として活動していたが、昨年9月に放送が終了したNHK連続テレビ小説『なつぞら』に出演以降、目立った活動がみられなかった。そのため、一部インターネット上では渡辺の安否を心配する声もあがっていたが、尾木プロによれば『なつぞら』終了後は事実上の休養状態に入っていたという。テレビ局関係者はいう。

「体調が思わしくないという話は耳に入っていました。昨年は朝ドラにも出演して着実に女優としてのキャリアを積み始めると思われていただけに残念です。渡辺は以前『週刊文春』(文藝春秋)のインタビューで『10代の時に心を無くす決断をしてしまいました』『そこから感情が動かなくなったというか』と語っていますが、AKBグループという大所帯かつ熾烈な競争を強いられる環境で常に人気を維持するために、常人では想像もつかない苦労や努力を重ねていたでしょう。

 いくらアイドルとはいえ、10~20代の女子たちの人気に順位をつける総選挙というイベントによって、彼女たちに心を失わせるほどのプレッシャーを与える状況に追いやっていたのだとすれば、私たち業界の大人たち全員の責任なのではないかと罪悪感さえ覚えます。渡辺が卒業後も失われた心を取り戻せなかったのだと考えると、アイドル業界としては他人事では済まないでしょう」

 また、別のテレビ局関係者も語る。

「尾木プロといえばタレントに対し親身で面倒見のよい事務所として知られています。かつて、一度は契約解除に至った華原朋美も、心身の健康を取り戻した後に尾木プロが全面的にバックアップして再起させたこともありました。その尾木プロですら引退に至ったというのが、事の大きさを物語っています。

 それほどまでにAKB時代に心身に蓄積したダメージが大きかったとすれば、いわゆるAKB商法といわれたビジネスのあり方だけではなく、それに乗っかり続けた業界全体の責任といえるのかもしれません」

 渡辺にはゆっくりと休養してほしいと願うばかりである。

(文=編集部)

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