UUUMやVAZといった大手事務所から、ユーチューバーが続々と退所している。

 6月1日、UUUMに所属する人気ユーチューバーの「エミリン」「ほしのこCH」「JULIDY」「マリリン」が揃って退所を報告した。

 エミリンは1日、自身のYouTubeチャンネル「エミリンチャンネル」を更新し、同日付で「UUUMを退会しました」と語った。「1、2年前からフリーで活動したかった」と、ずっと退所を検討してきたことを明かし、チャンネル登録者数が100万人を超え、自身の力が付いてきたと思えるようになったことで、“次のステップ”に進むために独立を決心したという。

 エミリンは円満退社であることを強調し、「卒業」と表現。マリリンも円満退社であるとしつつ、仲の良い友人たちと“チームマリリン”として活動すると宣言。JULIDYはUUUMを離れるのは寂しいものの、“自分たちの目標”に進むために退社を選んだと説明。ほしのこも、自分のやりたいことが滞っており、昨年末から独立を考えていたと明かし、今後はフリーで活動していくと語った。

 次々にユーチューバーがUUUMを離れたことで、視聴者からは懸念の声が続出している。いずれのユーチューバーも、UUUMに感謝を示しつつ、所属していた間は素晴らしいサポートを受けたと、同社の体制を称賛。それがかえって不信感を招いているようで、「やっぱりちょっと理由が曖昧で、なんだか腑に落ちない。そして共通点は、ウームをべた褒めするところ」と指摘する声もある。

 UUUMは、今年だけでも「実況者ねが本拠地」「木下ゆうか」「釣りいろは」「関根理紗」「ハイサイ探偵団」、昨年も「すしらーめんりく」「ブレイクスルー佐々木」など人気ユーチューバーが続々と退所している。

 退所にあたっては、事務所との軋轢などが原因とするユーチューバーはいないが、ブレイクスルー佐々木は、UUUMが「自分に合っていない」と説明し、「友達とかひとりもできなかった」と明かした。さらに、自分が参加しないイベントなどに自分の収益が使われているかもしれないことに不満があり、事務所を通さなくても企業案件を獲得できることや、逆にUUUMを通すことで断らざるを得なくなる仕事もある、といったことが退所の理由だと語った。

 ユーチューバーのシバターは4月、UUUMからユーチューバーが続々と辞める理由を、事務所を通すと企業案件や広告料のうち、20~30%をマージンで取られてしまうことを挙げた。名前が売れたユーチューバーの場合、企業から個人に直接、仕事を依頼することも増え、事務所を通すメリットがないと分析。そのため、人気のあるユーチューバーにしてみれば、フリーになって自分で税理士などを雇ったほうが安上がりだと指摘している。

 VAZも、人気ユーチューバーの退社が続いている。美容系ユーチューバー「きぬ」が5月25日に退社を発表したが、昨年から「禁断ボーイズ」「かす」「ゆん」などが続々と退社している。

 UUUMと異なる点は、VAZは社内の体制の問題点を指摘する声が多いことだ。かつて所属していた「ヒカル」が、高額な指輪やゆいぐるみなどをVAZの社員に盗まれたことを暴露し、「クソみたいな会社だった」と怒りを爆発させたこともある。報酬未払い問題や社内でのイジメなどをユーチューバーが告発し、炎上騒ぎになったこともある。

 かつては「ラファエル」やヒカルをはじめ、YouTubeの創成期から活動してきたユーチューバーが在席し、UUUMに匹敵する規模の事務所だった。今でも、「スカイピース」や「まあたそ」「ぷろたん」など、大人気ユーチューバーが所属する大手だ。しかし、続々とクリエイターが流出する状況は好ましくはないだろう。

 有名ユーチューバーが所属していることで、彼らに憧れて入社してくる若いユーチューバーもいるかもしれないが、問題点を洗い出して早急に改善しなければ、今後も人気ユーチューバーの流出は続くことになるだろう。

(文=編集部)

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