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石原結實「医療の常識を疑え!病気にならないための生き方」

日本で新型コロナ死亡者が圧倒的に少ないのは「和食」が要因と考えられる理由

文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士
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欧米食による「肥満」は病気のもと

 こう見てくると「コロナウイルス感染症」で死亡のリスクを上げる大きな要因は、肉、卵、牛乳、バター、マヨネーズに代表される高たんぱく、高脂肪、高カロリーの欧米食の食べすぎによる「肥満」といえるのではないだろうか。

 米国人があまりにがん、脳卒中、心臓病、糖尿病、肥満などが多く、医療費が国家財政を圧迫する原因になるとして1975年、米国上院に「栄養改善委員会」が設けられ、医学者と栄養学者に全世界の食事と病気・健康の関連について調査を依頼した。それまでの国の内外の膨大な研究論文が解析され、その結論が77年に“Dietary Goals”(食事の目標)として、発表された。そこには、

(1)一日のエネルギー摂取の55~60%を炭水化物にすること

(2)一日のエネルギー摂取の30%未満に脂肪の摂取を抑えること

などが記されており、具体的には、果物、野菜、未精白の穀物(玄米、黒パン)、イモ類、鶏肉、魚、スキムミルク、植物油を多く摂取し、牛乳、肉、卵、バターをはじめ、高脂肪食、塩分は控えめに摂るように、としている。

 そして、「和食こそ世界一の健康食である」というくだりもある。その結果、米国内に和食レストラン、寿司屋、天ぷら屋などが数多く建てられ、一般家庭内でも和食を食べる(毎日ではないにしても)人も増えた。

 34年後の2011年には、それまで毎年100万人以上の米国人の命を奪っていた心筋梗塞による死亡率が「58%減」、がんによる死亡率も「17%減」という快挙が達成された。つまり「和食」は「健康食」「抗肥満食」「抗病食」なのである。

 コロナウイルス肺炎(感染症)による日本人の死亡率が欧米諸国に比べ極端に少ない要因は、われわれ日本人が毎日食べている「和食」にあると私はにらんでいる。日本には「食は命なり」という金言がある。ドイツの詩人ゲーテは、

“Mann ist was er isst.”(人はその人が食べるものそのものである)

という名言を残している。

(文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士)

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