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“高い・遅い・面倒くさい”で苦境のサブウェイ、コロナ禍は復活のチャンスか

文=A4studio
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「ひとつは新商品です。2019年から発売の『つぶあん』『あんこ&マスカルポーネ』、さらに『炭火焼カルビ・牛』といった日本独自のメニューは話題を呼びましたね。もうひとつは、昨年の8月と11月に行われた、サンドウィッチを一個買うと2個目が100円になるという、破格のサービスなどです。しかし、実際のところ新商品やサービスが長く定着することはほぼありませんでしたし、既存店の売り上げアップも、赤字のフランチャイズ店を閉めて分母を減らし、景気の良かった店舗に客が流れているだけ、というのが実情でした」(平野氏)

 そして追い討ちをかけるように新型コロナウイルスの流行と外出自粛が始まってしまう。

「前提として、もはや勝ち組負け組ではなく、全員負け組の様相をファストフード業界は呈しています。4月7日からの緊急事態宣言により、各ファストフードチェーン店舗は自粛せざるを得なくなりました。これにより、ほとんどのファストフードチェーンは営業自粛、やっていても軒並み時短営業という対応を取っていますし、当然、消費者側も自宅に引きこもり、仕事もテレワークが中心になっているので、客足は大幅減少です。

 ことサブウェイに関しても、都市部やショッピングモール内に併設された店舗が中心だったこともあり、その影響は甚大です。まさに“どこも閑古鳥”という状況ですね。とはいえサブウェイは、外食産業のなかではテイクアウトが中心だったこともあり、被害はファミレスなどの完全店舗型の経営スタイルよりかは幾分マシかもしれません。焼け石に水的なレベルですが。サブウェイ以外でいうと、KFCなども、ドライブスルー需要やテイクアウト需要が高いようですが、それでも先行きは不透明でしょう」(平野氏)

 コロナ禍の影響は、単純な客足減少以外の弊害も生み出しているという。

「これは、感染拡大を防ぐ“対策そのもの”です。お金がかかるんですよ。店員・店舗の消毒・除菌マニュアルの強化、それに伴う教育コストの増加、店員に発熱が出れば新型コロナの疑いで休みを取らざるを得なくなり結果人員不足、もっと言えば、コロナ疑いが出るだけでの店舗閉鎖など、とにかく、やればやるほど赤字が出るリスクばかりになってしまっているんです。とはいえ人命・ビジネスの両面で、全く対策をしないわけにも、全く営業しないわけにもいかないのです。じっとしていれば倒産してしまうのは当然ですから」(平野氏)

 なるほど、今やファストフードチェーンはやらぬも地獄、やっても地獄という絶望的な苦境に追い込まれているということなのか…。

生き残る鍵

 こうした苦境をなんとか乗り切るには、対策の徹底が肝要だと平野氏は語る。

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