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圧巻&異次元…ユニクロを超えたユニクロ原宿店、話題の“着こなし発見アプリ”に感動

文・取材=福永全体/A4studio
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開店前から噂になっていたユニクロ原宿店

 ユニクロは6月5日に原宿店をオープンさせた。JR原宿駅前に新設された複合施設「WITH HARAJUKU」の1階と地下1階に約600坪の売り場を設けた大型店舗だ。旧ユニクロ原宿店が2012年に閉店して以来8年ぶりの復活を遂げた原宿店だが、「リアルとバーチャルの融合を体現した最新の店舗」をテーマに掲げ、従来のユニクロとは一味違う試みを盛り込んだ実験的店舗として開店以前から注目が集まっていた。

 最大の目玉は、ユニクロとGUが手がける“着こなし発見アプリ”「Style Hint」と連動したフロアだろう。直感的な操作で着たい服が見つかるという「Style Hint」を導入しており、地下1階の売り場には240台の専用ディスプレイを設置。「Style Hint」の提案をヒントに、来店客が商品を選択できるという仕組みだ。

 また、1階には自社のTシャツブランド「UT」の世界最大級の売り場も展開し、カルチャーの発信にも力を入れているとか。今回は、期待値が高まるユニクロ原宿店のオープン初日に訪れた筆者が体験レポートしたい。一体どんな驚きを見せてくれるのだろうか。

1階は世界最大級の「UT」専門ブース、圧巻の空間デザインにも注目

 JR原宿駅の東口を出て左手に少し歩くと、道の向こうにユニクロ原宿店が見えた。ちなみにユニクロ原宿店を含む複合施設「WITH HARAJUKU」には6月8日にIKEAもオープン。

 入り口では村上隆が手がけたという全長3mのビリー・アイリッシュ像が異質な存在感を放つ。スタッフの呼び込みにつられて多くの客が入店していくが、新型コロナウイルス感染対策のアルコール消毒と検温はひとりひとりに抜かりなく行っていた。

 フロアの1階は世界最大級という「UT」専門のフロアだ。入店してまず、近代的な空間デザインに驚く。LEDで流れる「WELCOME TO UNIQLO HARAJUKU」のメッセージや広告が流れる巨大なディスプレイは他店舗ではまず見られないだろう。

 さらに、「UT」専門フロアというだけあり、Tシャツをより魅力的に見せる仕掛けが盛り込まれていた。少し目線を上げるとTシャツが1枚1枚ディスプレイされていることに気がつく。グラフィックが際立っており、見比べているだけでもアート作品の展示を見ているようで楽しい。

 売り場には雑貨も充実しており、「UT」コラボアーティストのノートやステッカー、豆皿、バンダナなどが陳列。近くにいたスタッフに聞いてみたところ、商品自体は原宿店限定ではないが、他店に先駆けて販売しているのだそう。原宿という立地なら「UT」の雑貨もお土産として人気が出そうだ。

「UT」専門フロアから続く階段で地下1階に降りると、見慣れたユニクロの売り場が広がっていた。しかし、大型店舗とだけあって、品揃えは十分。通常の店舗ではラインナップが少ない、パリのデザイナーとのコラボライン「Uniqlo U」の商品も充実している印象だった。

 そんななかで特筆すべきは、本を販売している点だろう。「UT」コラボアーティストのアートブックや古雑誌、ファッションの歴史、文化に関する本が並んでいた。説明書きを見たところ、“知る”ことで、さらにファッションを楽しんでもらいたいとの思いが込められているようだ。これもまた“カルチャーの発信”を目指す原宿店ならではの仕掛けだろう。

「Style Hint」で着こなしのサンプルから欲しいアイテムが見つかる

 そして地下1階には、最大の目玉である“着こなし発見アプリ”「Style Hint」を導入した売り場が広がる。240台のディスプレイの前には老若男女の来店客が集っていた。

 そもそも「Style Hint」とはどういったものなのか? 近くにいたスタッフに操作を教えていただく。まず検索モードの選択。アイテムを「テーマで探す」か「写真で探す」かが選べるのだという。

 例えば「#人気の着こなし MEN」のテーマをクリックすると、アプリ内で人気だというメンズ服のコーディネートがずらりと表示される。

 気になった着こなしの左下にある「ユニクロ原宿店で探す」をタッチすれば、そのコーディネートに使われているアイテムとその売り場が表示される。このシステムを使えば着こなしから逆算してアイテムを選べるので、イメージが湧きやすい。買い物の失敗も減りそうだ。

 もう一つの検索方法、「写真で探す」。こちらは表示されたQRコードをスマートフォンで読み取って使うシステムだ。ちなみに、「写真で探す」方法は、店頭に出向かなくても「Style Hint」アプリをダウンロードしてログインすれば、どこにいても利用できる。とはいえ、店頭で検索すれば見つかったアイテムをすぐに購入できるのでやはり便利だ。

 表示されたこの画面に持っている写真を追加すれば、そのコーディネートに使われているアイテムと似たユニクロの商品を提示してくれるのだそう。筆者は、ファッション雑誌を見て気に入った商品の価格を見て諦めることが多々ある。しかし、この機能を活用できれば、誌面を写した写真から、リーズナブルなユニクロのアイテムを提案してくれるので、悲しい諦め方をせずに済むかもしれない。

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原宿店限定のショップバックとオープン記念のカンロ飴

 実際に「Style Hint」を活用して服を購入。商品は原宿店限定のショップバックに入れて渡された。この日は開店当日だったため、先着1万人限定のカンロ飴もゲット。余談だが店を後にして原宿の街に出ると、このショップバックを持つ人に多く出くわした。目を引くデザインなので、“歩く広告”にもなるだろう。

 オープンしたばかりのユニクロ原宿店は、噂通り・期待通りの実験的な店舗だった。普段、筆者が生活に必要な商品を買いに出向いていた“ユニクロ”のイメージとは大きく違っており、買い物をしなくても楽しいエンターテインメント施設のように感じた。もちろん、買い物をする面でも、ユーモアたっぷりの「UT」からいつものユニクロのアイテムまで幅広く取り揃えているため、具体的に買うものを決めていなくても、“行ったら何かある店舗”と言えるだろう。数々の驚きを与えてくれるユニクロ原宿店、ぜひ立ち寄ってみていただきたい。

(文・取材=福永全体/A4studio)

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エーヨンスタジオ/WEB媒体(ニュースサイト)、雑誌媒体(週刊誌)を中心に、時事系、サブカル系、ビジネス系などのトピックの企画・編集・執筆を行う編集プロダクション。
株式会社A4studio

Twitter:@a4studio_tokyo

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