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持続化給付金、知恵が働かない人はもらえない設計…データ消えても再申請不可の懸念

文=深笛義也/ライター
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 そこまでクリアすれば、持続化給付金の公式ホームページで<申請する>ボタンを押して、仮登録して送られてきた確認メールに従って本登録して、必要事項を入力。金額を入力していくと、自動計算で給付額は200万円と出て来ました。必要書類を添付して、<申請>ボタンを押すと、『ご申請ありがとうございました』と書かれた完了ページが出ます。ここまで30分ほどです」

申請が殺到してサーバーダウン?

 申請したのが5月6日。13日にメールが来た。そこには「申請内容・添付に不備がありましたので修正してください」と書かれていた。

「振り込みの連絡だろうと喜んだので、え? と思いましたね。見てみたら1つは自分の凡ミスで、4月の売り上げだったのに『5月』と入れていたんですね。ちょっと慌ててたのかもしれません。5月上旬の申請なんで5月の売り上げが確定しているはずもなく、まったくの対象外の月です。自分のミスなんで文句は言いづらいですけど、こういうのは申請時にシステム的にエラー表示が出てくれないのかなとは思いますね。凡ミスなんでその場で修正できることですから。

 ネット通販なんかでクレジット決済する時に、間違って期限切れの年月とかを入れたら、その場ではねられるじゃないですか。このAIの時代にどうなってるんだろう? 何百億ももらってる電通やパソナは何やってるんだと思っちゃいますね。

 もう1つは『売上台帳として認められない画像が添付されていました』というもの。どこが不備なのか具体的な指摘はないので、自分で考えるしかありません。2019年4月の売上は合計額だけ記していたんですが、入金のあった取引先を記して、別表にしました。念のために損益計算書も添付しました」

 しばらくすると、申請フォームが変わった。赤枠で囲まれているため、「赤紙」と呼ばれているという。そこには「確認が終了した際には、給付通知を発送させていただきますので、通知が到着するまでお待ちください」と書かれていた。

「そこから、ひたすら待つだけです。この手の申請って、受付完了から審査中、審査完了、確定もしくは不備とかって、3~4段階で進捗状況が出ますよね。そういうのはまるでなくて、赤紙のままなんです。LINEやコールセンターへの問い合わせは、個別状況については教えてくれないので、待つだけです。

 申し込みから20日後の5月26日に、振り込みがありました。その後に、振り込みの通知が来ました。弊社の場合は給付金が受け取れたわけですけど、心配なのは、初日の5月1日に申請が殺到してサーバーダウンしてしまったと言われていることです。データの一部が残っている人には連絡が行っているようですけど、まるごとデータが消えちゃった人はどうなるんでしょう。2週間ほどで連絡が来るはずなのに、1カ月以上経った6月になってもまだ連絡が来ない人がいるようですから。再申請はしちゃいけないことになっているので、途方に暮れていると思います。経産省が恥を忍んで、『データが飛んでしまったので、再申請してください』って言えばいいだけの話なんですけどね。

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