朝ドラ『エール』屈折した弟の古山浩二が裏の主役に…佐久本宝が高い演技力でブレイク間近の画像1
NHK連続テレビ小説『エール』」より

 NHKの連続テレビ小説『エール』第11週は故郷の福島を舞台に古山裕一と家族がきちんと向き合い、一歩前へ進んだストーリーとなった。再び登場した古山一家が活躍した6月8日(月)~12日(金)のストーリーを振り返る。

親子で福島に帰省、末期がんの三郎が死去

 娘の華が生まれて親子3人で暮らしている裕一(窪田正孝)のもとに、恩師の藤堂先生(森山直太朗)から「小学校の新しい校歌を作曲してほしい」という手紙が届いた。音(二階堂ふみ)に協力してもらい曲を書きあげると、次は新しい校歌の完成披露会に誘う便りが届いた。

 それと同時に、母のまさ(菊池桃子)からも、親子での帰省を楽しみにしているという手紙が届いた。駆け落ち同然で福島を出た裕一は、帰省するべきか悩むが、音の後押しで福島へ戻ることにした。

 無事に新曲披露会を終えて実家へ向かい、父の三郎(唐沢寿明)、まさと再会する。両親に変わりはなかったが、家は家業の呉服屋を閉めて様変わりしていて、跡を継いだ弟の浩二(佐久本宝)は役所勤めをしていた。

 三郎は裕一の久しぶりの帰省を祝うために、なつかしい仲間たちを呼び、宴会を開くことに。和気あいあいと宴会が進んでいくなかで、音は三郎が病にかかっていることに気づき、裕一は久しぶりに再会した浩二から「よくヘラヘラと帰って来れたな」と悪態をつかれ、三郎も浩二に「明日の診察で叱られても知らないからな」と小言を言われてしまう。

 三郎の体調や兄弟仲を案じた音は、裕一にもう少し福島に滞在しないかと相談。翌朝、裕一がまさに宿泊代を渡したことで、再び浩二と険悪なムードになってしまう。そこで、浩二から三郎が末期の胃がんであることを知らされた。

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 訪問診療で、医師から絶対安静と禁酒を命じられる三郎。まさと裕一と音は、覚悟をしておくようにと告げられた。

 一方、浩二は養蚕農家の畠山(マキタスポーツ)にリンゴ栽培へ転向する提案をしていた。なかなかうまく説得できない上に、裕一のレコードの1枚でも持ってこいと言われ、屈辱を受ける。

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 浩二が帰宅すると、裕一が前回断られた宿泊代をまさに渡そうとしているところだった。裕一の力を借りたくない浩二は、堪えきれずに裕一がいない間に味わった苦労を吐き出した。

 福島一の名医に診てもらったが無駄に終わったこと、三郎本人に病気のことを知られないように必死に隠してきたこと。その苦労を共有していない裕一にはかかわってほしくなく、「兄さんはとっくに家族じゃなくなってるんだ」と言い切った。

 そんな険悪なムードのなかに割って入った三郎は「話がある」と裕一を連れ出し、あることを頼んだ。

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 養蚕農家の畠山家を再び訪れた浩二は、何かが吹っ切れたように、これまで抱えていたコンプレックスを告白。そして、役所に勤めるようになったことで、喜多一と同じように家業を潰したり、福島を去る人が多いことを知り、リンゴ栽培を提案するようになったのだと伝えた。すると、畠山は補助金を条件にリンゴ栽培の話に乗ってもいいと回答。浩二は大きな一歩を踏み出した。