滑舌の悪さが仕事も私生活もうまくいかない原因だった?一瞬で直す方法の画像1
「gettyimages」より

 社内でのプレゼンや取引先との商談など、ビジネスパーソンには「話す」ことでビジネスチャンスをつかめる場面が数多く存在する。そんなとき、話し方、特に「滑舌」が悪くては、どんなに内容が素晴らしくても、相手にそれが伝わらない。つまり、聞き取りやすく話せる明瞭な滑舌は、ビジネスパーソンにとって必須のスキルなのだ。

 ビジネスに特化したボイストレーニングスクール「ビジヴォ」の代表を務める秋竹朋子さんに、滑舌が悪いといわれる原因や誰でも簡単にできる解決法を伝授してもらった。

滑舌が悪くなる本当の原因

 自分では普通に話しているつもりでも、たびたび周りの人から「今、なんて言ったの?」と聞き返されてしまう人はいないだろうか。日常会話ならまだしも、仕事の場で聞き取りづらい話し方をしていては、損しかない。

「私の教室に相談に来た人の実例です。あるセミナーを主催し、話す内容には自信があったものの、終わって受講者から感想を聞いてみると、『聞き取りづらかった』『何を言っているのかわからなかった』と、滑舌の悪さに関する意見ばかりだったそうです」(秋竹氏)

 話している内容が良くても、滑舌が悪ければ興味すら持ってもらえない。その上、話し方はその人の第一印象も大きく左右するという。

「声がよく通り、ハキハキとしている人は、明るくてエネルギッシュな印象を相手に与えます。そういう人はだいたい、仕事もテキパキこなしますね。反対に、ボソボソと話すような人は相手に『この人と仕事をするのは少し不安だな……』という印象を与えてしまいかねません。事実、仕事がデキる人で声が通らない人を知りませんね」(同)

 それだけ、声は人を表すというわけだ。ただ、ビジネスにおける話し方の重要性はわかっても、多くの人は改善方法まではわからないだろう。そもそも、滑舌は生まれつきというより、日々の生活のなかで徐々に悪くなってしまうものなのだという。

「滑舌が悪い人の原因の8割は発声法に問題があるのです。私たちは『胸式呼吸』と『腹式呼吸』という2つの呼吸法をミックスして生活しています。声が通って滑舌も良い人は、腹式呼吸という深い呼吸でお腹を使って声を出しているんですね。ところが、滑舌が悪いといわれる人のほとんどは、浅い呼吸の胸式呼吸で話しているため、声がこもり、聞き取りづらくなってしまうのです」(同)

 日本人は胸式呼吸の人が多い。それは、日本語という言語が胸式だけでも発音できる言語だからだ。

「たとえば、『橋に箸を置く』という文章中の『はし』という言葉を、私たちは音の高低を用いて別々の言葉として発音します。つまり、日本語では音の高低が重要なんです。一方、英語は『apple』や『splash』など、アクセントが重要。試しに、喉に手を置いて『splash』と発音してみてください。最後の『sh』のときだけ、喉が震えませんよね? こうした強い息を使って発音する必要がある言葉を話すとき、自然と腹式呼吸になるんです。日本語はこうした単語がないから、胸式呼吸だけで話せてしまう。よって、どんどん滑舌が悪くなってしまうのです」(同)

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