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<エジプトの国立大学による不正な卒業証書の発行は現在も続いており、2015年にはカイロ大学のガーベル・ガード・ナッサール学長がエジプトの民放に出演し、7、8年前(すなわち2007、8年)から大学教授、職員、政治家などが関与して、不正に卒業証書が発行されており、ナッサール学長自身、卒業証書発行業者がカイロ大学の職員の手引きにより、大学内の講堂を使用し、資格取得のための講習をしているのを番組の2週間前に偶然目撃したと話している>
霞ヶ関の官僚は語る。
「エジプトは2017年までの累計で日本から総額1兆円以上の経済援助を受けており、2018年の1年間だけで300億円以上の援助を受けています。そして小池氏は日本では自他共に認める“エジプト通”の政治家として知られ、エジプト政界と太いパイプを持っている。さらに閣僚経験者で政権与党の自民党から支持を得ているとなれば、エジプト政府が小池氏をどのように扱うのかは、容易に想像できます。
今回の疑惑浮上を受け、わざわざエジプト大使館、つまりエジプト政府を通じてカイロ大学から小池氏の卒業を証明するという声明が出されたこと自体が、事の異常さを物語っています。日本をはじめとする先進国の政府や大学が、一個人の卒業をめぐってそのような行動を取ることはあり得ません。この問題が極めて政治的な意味合いを帯びたものであるということが、強く印象付けられます」(霞ヶ関の官僚)
“主席卒業”にも深まる謎
小池氏とエジプト政府の関係については、カイロ大学OBのジャーナリスト、浅川芳裕氏が6月12日付JBpress記事『カイロ大「小池氏は卒業生」声明の正しい読み解き方』で次のように指摘してる。
<政府系新聞アハラーム紙の記事(2016年8月3日付)です。「ハーテム情報大臣の支援を受け、彼女は社会学科を卒業。彼は小池を自分の子供のようにみなしていた」(抜粋)とあり、ハーテム・小池後ろ盾説をエジプト政府(系新聞)が公認した内容です。>
これについて前出と別の全国紙記者はいう。