ダイエット成功の秘訣は「自分を太らせる生活習慣」を知ること!別腹の誘惑に負けない方法

「gettyimages」より

 新型コロナウイルスの影響による自粛生活やテレワークなどで「コロナ太り」「自粛太り」に悩む人が増えている。そんななか、代謝が落ちる40歳を過ぎてから「運動なし」のダイエットに挑み、リバウンドなしで体重を維持し続けている女性がいる。

40年間おデブだった私がリバウンドなくスッキリ13Kgやせた!! マインドフルネスダイエット』(主婦の友社)の著者で、心理カウンセラーやダイエットインストラクターとして活躍する吉村園子氏だ。

 前編に引き続き、「食後の別腹」の正体など、吉村氏にダイエットを成功させるための考え方について聞いた。

「残さず食べきる」という考え方を捨てる

――ダイエットで失敗しがちな人が今すぐやめたほうがいい生活習慣を2つ挙げるとしたら、なんでしょうか?

吉村園子氏(以下、吉村) まずは、前編でもお話しした「自宅にストック菓子を置くこと」ですね。これは何度でも強調したいです。「あるから、見るから」食べたくなります。家にストック菓子がなければ、買いに行かない限り口に入ることはありません。

 そして、もう一つが「残さず食べきること」です。なんの疑問も持たずに食べきって「食事終了」が染みついている方が多いと思います。「あと一口」をやめて、お腹が満たされているのであれば、残す癖をつけていただきたいです。

――うーん、食べ物を残すなんて、と抵抗があります。

吉村 自分にとっての適量がわかってくれば、最初から必要な量を用意できるようになってきますよ。また、今はテレワークなどで自宅で食べる機会が増えた方も多いと思いますが、自宅なら量の調節もしやすいですよね。

「別腹」の誘惑に負けてしまう3つの理由

――「別腹」という言葉がありますが、食べた後、満腹なはずなのに口寂しさを覚えてデザートを食べたくなってしまうのって、なぜなのでしょうか?

『40年間おデブだった私がリバウンドなくスッキリ13Kgやせた!! マインドフルネスダイエット』(主婦の友社/吉村園子)

吉村 「別腹」の理由は3つあります。まず「食後は甘いものでシメる習慣」ですね。先ほどの「残さず食べる」もそうですが、習慣の力は非常に強いです。最後にデザートを食べることが迷いもなく、疑いもなく、考えもせず、頭も体も当たり前のこととして習慣化されている方も少なくないのではないでしょうか。

「甘いものの習慣」への対処法は、副菜にしっかりと甘い物を入れてしまうことです。私も甘党なので、ダイエット中に甘い物を食べられないとストレスで続かなくなってしまうため、カボチャやさつまいも、豆などを甘煮にして食べていました。デザートでカロリーオーバーするより、しっかり献立に取り入れてしまうことで、罪悪感がなく「ストレスゼロ」で甘いものを食べられます。

 そして、2つ目の理由は「体が足りない栄養素を欲しがっているサイン」です。たとえば、ファストフード、ラーメン、ハンバーガー、カレーは脂質と炭水化物が多く高カロリーですが、一方でビタミンとミネラルは不足しています。カロリーは十分摂取していても「栄養不足」で別腹を欲してしまうのです。対処法は、不足しがちな栄養素、ビタミン、ミネラルを取り入れることですね。

 そして、最後の理由は「そこにあるから食べたくなる」ですね。お腹がいっぱいのはずでも、そこに好物があり、目に入り、においを嗅いでしまえば「食べたい思い」を止められなくなってしまいます。こちらの対処法は、別腹になるようなストック菓子を置かないことに尽きます。

「自分を太らせる生活習慣」は何か?

――「目の前にあると食べたくなる」という点で、「目の前でおいしそうに食べている家族」の存在はダイエットの大敵だと思います。対処法について教えてください。

吉村 このあたりは家族構成、年齢、ライフスタイルで回答が異なってきますが、基本的にはダイエット中も「家族と食べる食事は同じ」を推奨しています。自分だけダイエットメニューだと、心が折れてしまいますので。ただ、「別腹」のような間食に関しては、その場からすぐ離れましょう!見たら絶対、食べたくなってしまいますので。

――前後編とお話をうかがってきましたが、何気なく、意識せずにしている普段の生活習慣がダイエットを阻んでいるのだなということがわかりました。

吉村 ダイエット成功のカギは「自分を太らせる生活習慣に気がつく」ということです。40年デブの私が“離デブ”できたのは、何かひとつの画期的で劇的な方法があったわけではありません。「なんのためにダイエットしたいのか?」から始まり、「今、ここにいる自分」と向き合い「気がついていった」日々を続けたことで、ダイエットに成功し、今もリバウンドなしで体形を維持できています。

 すぐに結果を出し、体重を落とすことばかりに注目してしまうと元の木阿弥です。ダイエットは自分の心と体を見直し、向き合う楽しい時間です。つらい「自分いじめ」のダイエットから、自分を大切にするダイエットへ、発想の転換をしていただきたいです。

――ありがとうございました。

 吉村氏の話を受け、コンビニで買った弁当のご飯や麺類を食べる前に半分にし、残り半分は保存容器に入れ冷蔵、冷凍するようにした。食べる前に、半分を次回用にしてしまうのだ。たまに物足りなくて結局保存した分も食べてしまうこともあるが、案外半分でも満足できることに気づいた。さらに、半量だと食後のけだるさや眠気がないのも良い。当たり前のように設定されている「一人前」が本当に今、テレワークや自粛で体を動かしていないなかで必要なのか? と疑うところから、ダイエットは始まるのかもしれない。

(構成=石徹白未亜/ライター)

石徹白未亜/ライター

ライター。得意分野はネット依存・同人文化(二次創作)・ファッション。ネット依存では自身の体験をもとに書籍『節ネット、はじめました』(CCCメディアハウス)を執筆、NHK『ハートネットTV』、フジテレビ『バイキング』、朝日新聞、週刊文春等メディア出演多数。個人に向けたスタイリストとしても活動しており、著書に男性スーツ本『できる男になりたいなら、鏡を見ることから始めなさい。』(CCCメディアハウス)。ユニ・チャーム株式会社でのスーツ着こなしセミナーなど、ファッション研修も多くの実績あり。おうち大好きインドア派。同人誌と串揚げとしめさばとビールで生きてます。
●「主なプロデュース作品
『何になりたいかわからないけど就活を始めるあなたへ まず自己分析をやめるとうまくいく』辻井啓作(高陵社書店)
『自分のイヤなところは直る! 』牧野秀美(東邦出版)
『英語がサクッと口から出る 英語の「筋トレ」4センテンス繰り返しCDドリル 初級編 』渡部泰子(主婦の友社)

Twitter:@zPvDKtu9XhnyIvl

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