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江川紹子の「事件ウオッチ」第154回

話をすりかえる首相、追及しない記者…「無意味な『記者会見』の改善を」江川紹子の提言

文=江川紹子/ジャーナリスト
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 そこで、いくつか改善策を提案したい。

1)記者会見の参加者を増やす。
広い会場で行い、参加人数を増やす。会場に入れない人はリモート参加ができるようにする措置をとる。そうすれば、まっとうな質問者も増えるだろう。

2)主催者でもない広報官が司会をやる「慣例」は終わりにし、司会は記者代表が行う。
質問に正面から答えていない場合などは、司会者が回答を促したり、質問者が重ね聞きできるようにすることは言うまでもない。

3)首相の冒頭スピーチを短くする。
緊急事態宣言の発出や解除のように国民生活に重大な影響を及ぼす大事な発表がある場合は別として、5分程度に収めれば、質疑の時間が余計にとれる。

 あるいは、

4)記者が司会を務める日本記者クラブにおいて、定期的に(あるいは随時)記者会見を行う。

 というのも、一案ではないか。

 しかし、どれもこれも、出席する記者やメディアに、自分たちは国民の知る権利の行使を代行しているのだという自覚がなければ意味がない。

 とりわけ内閣記者会常駐各社には、猛省を促しておきたい。

●江川紹子(えがわ・しょうこ)
東京都出身。神奈川新聞社会部記者を経て、フリーランスに。著書に『魂の虜囚 オウム事件はなぜ起きたか』『人を助ける仕事』『勇気ってなんだろう』ほか。『「歴史認識」とは何か – 対立の構図を超えて』(著者・大沼保昭)では聞き手を務めている。クラシック音楽への造詣も深い。

江川紹子ジャーナル www.egawashoko.com、twitter:amneris84、Facebook:shokoeg

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