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都知事選・ネット大注目の後藤輝樹、全公約を激白「政見放送はそのまま放送すべき!」

文=編集部
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後藤輝樹氏の選挙ポスター(撮影=編集部)

 東京都知事選の投開票まで10日を切った。現職の小池百合子氏、れいわ新選組の山本太郎氏、立憲民主党や共産党が推薦する宇都宮健児氏、NHKから国民を守る党・ホリエモン新党の立花孝志氏らに焦点を当てた報道が過熱しているが、小池氏の再選が確実視されていることもあり、有権者の間には言いようのない倦怠感が広がっている。

 そんな中で、大手マスコミが「泡沫候補」として、ほとんど触れようとしないひとりの候補者の動向がネット上で注目を集めている。19歳で政治家になることを決意し、2011年に28歳で神奈川県議選に立候補して以来、都知事選や地方議会選挙に立候補し続けている後藤輝氏(37)だ。

 かつては芸人を目指したが挫折し、自衛隊での経験を経て、これまでたった1人で多くの選挙を戦い抜いてきた。「実際の年収は常に100万円未満。常に死を意識している」と語る後藤氏は、前回16年の都知事選では音声をカットされた政見放送で話題となった。

 今回も「東京を世界一のAI・IT都市にする」「電子政府・オンライン社会の実現」「AI信用スコアを使ったベーシックインカム導入」などを呼びかけ続ける。ある意味、命懸けで社会の変革と表現の自由を訴え続ける後藤氏の声に耳を傾けた。

【後藤氏との1問1答】

――選挙はそれぞれの候補がいかにクリエイティブな政策を提案できるかが問われる場所だと思います。その中で、後藤さんは読んでいてちょっとワクワクするような政策を掲げていますよね。

後藤輝樹氏(以下、後藤) 選挙公報ではしょうがないので新型コロナウイルス感染症対策の部分を入れました。もともと「東京を世界一のAI・IT都市にする」という公約がメインだったんです。コロナでオンライン化やリモートワークが取りざたされていますが、

 キャッシュレス化もハンコレス化もベーシックインカムも、ずっと前から僕が導入を訴えかけてきた政策です。

 今の日本社会は自粛が過剰すぎます。死者も1000人くらい、それよりも交通事故で亡くなっている方、インフルエンザで亡くなっている方も多いですよね。とにかく、いろんな病気で亡くなっている方がいます。なんでコロナだけで世界全体を止めるのか。疑問に思っています。

 コロナという人類共通の敵があってキャッシュレス化、ペーパーレス化、個人情報やマイナンバーと銀行口座を繋げて登録させて管理していきましょうという方便、口実にコロナが使われている。

 そんなことをせずとも僕はもともと考えていた。ところが人類は愚かなので、敵みたいなものを作らないと一致団結できない。本当に嘆かわしいなと思います。

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後藤輝樹氏(撮影=編集部)

日本人は去勢されている

――コロナにかかわらず、社会には本質的に必要な技術革新があったということですね

後藤 黒船と一緒で、外圧がないとみんな動かない。外圧がないと進まないから、コロナで経済と世界を止めて、何でもない人の人生と生活を止めて、進めていくという実に愚かな話です。本来であれば、そんなことをせずにできるはずだった。

 コロナも、弱者の方や基礎疾患を持っている方を自粛とか隔離して守ればいい。高齢者や基礎疾患のある方に重点的に自粛を求めて、それぞれに自粛するかどうかを自由に選択してもらうのが一番だと思います。日本全体を止めて、犠牲にするのは疑問です。

 起業したり、東京五輪のために借金をして、いろいろやっている人も倒産する。本当に悲劇です。自殺してもおかしくない状況です。「人が死ななければいい」ということでもない。自殺しなくても、借金があって精神的にボロボロだったら、生きている意味を見出していくのは難しいでしょう。みんなまじめすぎる。暴動が起きてもいいレベルなのに、日本人は去勢されている。そんな日本人を立たせるのが、「Chinko主義」です。

 戦後の日本人は搾取されて、去勢されて、略奪されて、ブロイラーになっている。日本人を覚醒させるために僕は選挙にでているのです。補償金に関して、なんだかんだと言っていますが、そもそも自粛させなければいい。補償金の分は医療や弱者の方に「自粛してください、そのかわり補填します」とお願いする。後は経済をまわしていけばいい。

 医療崩壊するという話も、なんでもかんでも病院に入れちゃったら医療崩壊しますよ。選別という言い方をするとひどいという人もいるかもしれませんが、「10代20代の子が危篤状態」「90代の人が危篤状態」だったとしたら、どちらを助けますかという話になる。僕は申し訳ないけれど、将来のある人たちを助けます。でも日本人は今、選べない。

 弱者を守ることができるのは、われわれ普通の人々が生活できて、仕事ができて、税金を納めることができるからです。そのお金で社会福祉、社会保障が成立しています。普通の人たちが生活できなければ、助けられません。

オリンピックは中止にするならIOCから補填を引き出すべき

――前回の都知事選ではオリンピックは反対でした。

後藤 東北で復興をかねてオリンピックをやるべきだと思っていました。戦前も関東大震災で、東京が壊滅した時に、後藤新平が東京の新しい都市計画を行いました。

 それと同じように東北で壊滅的な自治体に大規模なお金を投入して、都市計画や開発を行い、「10年間でここまで復興しました。世界の人たち見てください」というのが本来の在り方だと思うんです。

 ところが普段、地方分権を主張している人々が東京オリンピックを主張しているのが、ちゃんちゃらおかしいんです。東京一極集中がダメとは必ずしも言いません、長所、短所がありますから。ところが、今まで「地方を大事にしろ」と言ってた人たちが「東京オリンピックを招致する」というのは本末転倒なんです。矛盾しているんです。だから、東北でやるべきだと思っていました。

 しかし、もはや東京開催は避けられなくなりました。にもかかわらず国際オリンピック委員会(IOC)などによって、来月から開催予定だったオリンピックを延期させられ、中止の話も出ている。もし中止させるのであれば、僕が都知事なら違約金を引っ張ってきますよ。ふざけるなと。そもそも、中止になったら、こっちからお金を払うというのが、おかしな話です。「どんだけ金払っとんじゃ」と。IOCから、菓子折りもってきて「これで中止してください」というのならまだわかります。

 もはや補填がないのであれば、やるべきです。マラソンの北海道開催とか、これまで日本人はIOCになめられ過ぎです。俺だったら胸ぐらつかみますよ。そういう政治家がいない。「世界の人たちが来られないからどうするんだ」「選手が来ないからどうするんだ」とかいう、政治家もいますが、やればいいじゃないですか。

 過去の五輪で出場をボイコットした国もありましたよね。それでも記録は出る。それと一緒です。世界新記録は出ないかもしれませんが、来た人はメダルを取れるし、オリンピックの記録にはなる。つまり、日本人的には滅茶苦茶有利なわけです。自国開催で、五輪できる。逆にいい。チャンスなわけです。なのに自ら中止しますとか、お金も引っ張ってこないとか、意味がわかりません。そんな人たちが国を運営している。絶望しかないです。

公正な報道という建前を使い「泡沫候補」を黙殺するマスコミ

――既存マスコミは主要候補だけを取り上げて、いわゆる泡沫候補の扱いがないがしろになりがちです。すべての候補者が供託金を払い、実名で人前に出て、リスクを負って自らの意見をしゃべっています。公平な報道と選挙時の表現の自由に関してどうお考えですか。

後藤 マスコミが取り上げないのはしょうがない。平等であるべきだと思いますが、無慈悲ですが、平等ではない。ある程度は仕方がない。ただし、それを自覚してやっているのか、やっていないのかの違いがある。自覚して「私はこの人を差別します」というのならしょうがない。ただ「なんとなく上に言われたからやっています」というのはおかしい。

 公平に報道しなければならないという法律があるのであれば、公平に報道するべき。一方で民主社会なので、右だとか左だとか好き勝手に報道すればいい。ところが、「建前上平等に報道します」ことを言いつつ、「主要候補は政党の関係者もしくは推薦した人だけをやります」とかいうマスコミの内で協定をつくっていますよね。

 ジャーナリストじゃないんですよ。ちゃんとマスコミのプライドがない。期待していない。だからそのために考えて考えたどり着いたのが政見放送なわけです。

――前回の都知事選の時、NHK政見放送の内容が物議を醸しました。

後藤 決して、バズらせようと思ったわけではありません。自分が思っていることを伝えようとしただけです。「chinchin」という言葉を発したところで、「ギャー!」と頭がおかしくなる訳じゃないですよね。体の器官ですよ。男性はみんなついているものです。それを忌み嫌い隠すというのはおかしくないですか。

 数年前に痴情のもつれで、体の一部を切断された事件がありましたが、NHKはそれを「下腹部」を切断したと報道した。異常ですよね。下腹部はここ(編集部注:自身の臍の下の部分を指しながら)ですよ!下腹部だとそもそも場所が違うわけで、逆に残酷なニュースに聞こえますよね。意味が不明だし、報道として正しくない。

 政見放送は候補者の主張をそのまま放送しなければならないという法律がある。地上波では言えないことでも言える。それを逆手に取って言ったらNHKは「量が多い。80数回も言っている」と言ってきたわけです。NHKの頭のいい人が1回、2回と数えているわけですよ。それで1回はいいけど、量が多すぎて駄目だという。

 公平に報道しない中で、泡沫候補と思われている人間が、知恵と工夫と努力で編み出した政見放送を放送禁止にするというのは、それはないだろうと思うんです。ダブルで潰しにかかるのは。

 この件に関して、僕はNHKと最高裁まで戦いましたが、誰も助けてくれませんでした。僕が反日リベラルな団体に属していたら助けられたと思いますが、僕は右も左も関係なく両翼でやっているので誰も近寄らない。窮屈で異常な社会だと思います。

説明しない保身の小池氏、戦わない都議会自民党に失望

――主要候補者とされる小池百合子さんとか山本太郎さんについてどのようにお考えですか。

後藤 保身がありますよね。山本さんはまだ保身がないかもしれません。小池さんは保身があるから大きなことを言えないし、真面目でいようというのが透けて見える。山本さんは僕ほどではないですけど、「おかしい奴扱い」されていますよね。それでも節度を保って、尖りすぎないでいようというのはあると思います。

 だから都知事選全体の議論がクリエイティブなものにならない。独創的な政策が出てこない。大ぼら吹くなと言われるからです。でも、選挙って、本来なんでも言っていいはずなんですよ。未来のことを。過去のことじゃなく、これからのことを主張する場ですから。

 ところが彼らは、過去のことを見て選挙公報を書いている。僕は未来を見て、それを引っ張てくるために選挙公報を書いています。

 彼らはとにかく無難に落とし込めようという思いが強い。勝ち負けではなく、僕は自分はこうすべきだということを念頭にやっている。

――未来へのビジョンがない。現状維持、真面目な候補が面白くない政治を続けているから、有権者の関心も低い。

後藤 つまらないですよね。つまらないから、後藤輝樹がいるわけです。僕は4年前の都知事選からコロナに関係なく、ベーシックインカムの導入を訴えていました。もし導入していれば、すぐに配布できていた。

 僕はAI副知事「Shikota」の導入を考えています。一律ではなく、所得やその人の信用スコアをAIで判定して、適正に配布するべきだと思っています。

「この人はお金持ちだから0円」「この人は貧しいから10万円」「この人は素行が悪くてお金を持っているからマイナス20万円」

 情実やしがらみなく、システムが適正に判定して配布する。確定申告も書かなくてもよくなる。

 たとえ、僕がやらなくてもこれからのAI社会はそうなっていくと思います。所得によってベーシックインカムの上限が決まる。コロナ関係なくやりたいですね。

――経歴詐称疑惑や築地市場の移転問題などが解決していない小池都政をどう評価しますか。

 前回選挙では小池さん、増田寛也氏、鳥越俊太郎氏の3人から選ぶのなら小池さんを選んでいたと思います。僕は愛国者なので、当時、「百合子が当選でいいかな」と思っていました。ところが、築地市場の豊洲の移転や希望の党の顛末など、一連の都政運営を見て、この人は信用できない人だと思い始めました。

「都政を踏み台にするのはよくない」という人がいますが、僕は都政で結果を出して総理大臣になるのならいいと思います。ただし、結果を出さないで、ふわっとした民意で総理になれるというのは違う。豊洲移転の結果はふわふわした評価なのに、「小池百合子すごい」みたいな状況を醸成しているのは無責任すぎます。

 結果と過程はどちらも大事だと思うんですよね。結果がダメでも、プロセスとか説明責任が果たされているのなら、別にいいと思うんです。そもそも選挙で僕の言っていることは夢物語が多いんで、結果は出すのは難しいです。でも語ることは大事じゃないですか。そして、責任を持ってどこまで目標に近づけるのか大事です。

 小池さんも結果にどこまで近づけたのかちゃんと説明して、納得させれば問題はないと思います。しかしあの人、説明責任を果さずにふわっとして「その件は終わりました」ってどんどん垂れ流していくんです。いつも垂れ流して、トイレットペーパーとかウォシュレットとか使っているのかなと思います。この人、次はないなと思います。

 少なくとも自民党は対抗馬を出さねればいけなかったと思います。都議選で都民ファーストに負けたから、誰も出さないって、議員として終わっていますよ。ただ飯を食っている。彼らを支えてくれる人、有権者に対して「戦いません」って、ふざけているのかということです。あれだけ惨敗して、小池さんを応援するのは恥ずかしくないのかと。小池さんが当選するにしても、戦って選ばれたのと、戦わないで選ばれたのだと、天と地の差があると思います。

 そもそも選挙ではなく、僕らの見えないところで結果が決まっている。自民党の二階俊博幹事長がどのように動いたのかは知りませんが、小池さんは選挙前にすでに手を打っていた。選挙で、自分たちの政策を語る以前に、都知事が決まっているのはおかしい。そんな状況下で現職議員は来年の都議選をどう戦うつもりなんでしょうか。

 小池さんには恨みはないが、そのへんを考えると、次は任せられないと思います。

――最後に選挙ポスターは06年放送のアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』(TBS系)の主人公ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアのコスプレでしたね。

 革命家としてのコードギアスのゼロ(編集部注:主人公が世を忍ぶ仮の名前)が好きなんで、」今回はそのコスプレをしました。ゼロリベリオン(編集部注:同作品で日本は帝国主義的な神聖ブリタニア帝国の第11植民地となっている。皇帝の末子であるゼロは日本の学園に通い、母を暗殺した帝国貴族や皇族に復讐するために革命を企図。圧政下にある日本を解放し、「合衆国日本」を建国、世界の変革のために戦い命を落とす)をやるつもりで戦っている。そのぐらいの覚悟はありますね。

(構成=編集部)

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