公平に報道しなければならないという法律があるのであれば、公平に報道するべき。一方で民主社会なので、右だとか左だとか好き勝手に報道すればいい。ところが、「建前上平等に報道します」ことを言いつつ、「主要候補は政党の関係者もしくは推薦した人だけをやります」とかいうマスコミの内で協定をつくっていますよね。

 ジャーナリストじゃないんですよ。ちゃんとマスコミのプライドがない。期待していない。だからそのために考えて考えたどり着いたのが政見放送なわけです。

――前回の都知事選の時、NHK政見放送の内容が物議を醸しました。

後藤 決して、バズらせようと思ったわけではありません。自分が思っていることを伝えようとしただけです。「chinchin」という言葉を発したところで、「ギャー!」と頭がおかしくなる訳じゃないですよね。体の器官ですよ。男性はみんなついているものです。それを忌み嫌い隠すというのはおかしくないですか。

 数年前に痴情のもつれで、体の一部を切断された事件がありましたが、NHKはそれを「下腹部」を切断したと報道した。異常ですよね。下腹部はここ(編集部注:自身の臍の下の部分を指しながら)ですよ!下腹部だとそもそも場所が違うわけで、逆に残酷なニュースに聞こえますよね。意味が不明だし、報道として正しくない。

 政見放送は候補者の主張をそのまま放送しなければならないという法律がある。地上波では言えないことでも言える。それを逆手に取って言ったらNHKは「量が多い。80数回も言っている」と言ってきたわけです。NHKの頭のいい人が1回、2回と数えているわけですよ。それで1回はいいけど、量が多すぎて駄目だという。

 公平に報道しない中で、泡沫候補と思われている人間が、知恵と工夫と努力で編み出した政見放送を放送禁止にするというのは、それはないだろうと思うんです。ダブルで潰しにかかるのは。

 この件に関して、僕はNHKと最高裁まで戦いましたが、誰も助けてくれませんでした。僕が反日リベラルな団体に属していたら助けられたと思いますが、僕は右も左も関係なく両翼でやっているので誰も近寄らない。窮屈で異常な社会だと思います。

説明しない保身の小池氏、戦わない都議会自民党に失望

――主要候補者とされる小池百合子さんとか山本太郎さんについてどのようにお考えですか。

後藤 保身がありますよね。山本さんはまだ保身がないかもしれません。小池さんは保身があるから大きなことを言えないし、真面目でいようというのが透けて見える。山本さんは僕ほどではないですけど、「おかしい奴扱い」されていますよね。それでも節度を保って、尖りすぎないでいようというのはあると思います。

 だから都知事選全体の議論がクリエイティブなものにならない。独創的な政策が出てこない。大ぼら吹くなと言われるからです。でも、選挙って、本来なんでも言っていいはずなんですよ。未来のことを。過去のことじゃなく、これからのことを主張する場ですから。

 ところが彼らは、過去のことを見て選挙公報を書いている。僕は未来を見て、それを引っ張てくるために選挙公報を書いています。

 彼らはとにかく無難に落とし込めようという思いが強い。勝ち負けではなく、僕は自分はこうすべきだということを念頭にやっている。

――未来へのビジョンがない。現状維持、真面目な候補が面白くない政治を続けているから、有権者の関心も低い。

後藤 つまらないですよね。つまらないから、後藤輝樹がいるわけです。僕は4年前の都知事選からコロナに関係なく、ベーシックインカムの導入を訴えていました。もし導入していれば、すぐに配布できていた。

 僕はAI副知事「Shikota」の導入を考えています。一律ではなく、所得やその人の信用スコアをAIで判定して、適正に配布するべきだと思っています。

「この人はお金持ちだから0円」「この人は貧しいから10万円」「この人は素行が悪くてお金を持っているからマイナス20万円」

 情実やしがらみなく、システムが適正に判定して配布する。確定申告も書かなくてもよくなる。

 たとえ、僕がやらなくてもこれからのAI社会はそうなっていくと思います。所得によってベーシックインカムの上限が決まる。コロナ関係なくやりたいですね。

――経歴詐称疑惑や築地市場の移転問題などが解決していない小池都政をどう評価しますか。

 前回選挙では小池さん、増田寛也氏、鳥越俊太郎氏の3人から選ぶのなら小池さんを選んでいたと思います。僕は愛国者なので、当時、「百合子が当選でいいかな」と思っていました。ところが、築地市場の豊洲の移転や希望の党の顛末など、一連の都政運営を見て、この人は信用できない人だと思い始めました。

「都政を踏み台にするのはよくない」という人がいますが、僕は都政で結果を出して総理大臣になるのならいいと思います。ただし、結果を出さないで、ふわっとした民意で総理になれるというのは違う。豊洲移転の結果はふわふわした評価なのに、「小池百合子すごい」みたいな状況を醸成しているのは無責任すぎます。

 結果と過程はどちらも大事だと思うんですよね。結果がダメでも、プロセスとか説明責任が果たされているのなら、別にいいと思うんです。そもそも選挙で僕の言っていることは夢物語が多いんで、結果は出すのは難しいです。でも語ることは大事じゃないですか。そして、責任を持ってどこまで目標に近づけるのか大事です。

 小池さんも結果にどこまで近づけたのかちゃんと説明して、納得させれば問題はないと思います。しかしあの人、説明責任を果さずにふわっとして「その件は終わりました」ってどんどん垂れ流していくんです。いつも垂れ流して、トイレットペーパーとかウォシュレットとか使っているのかなと思います。この人、次はないなと思います。

 少なくとも自民党は対抗馬を出さねればいけなかったと思います。都議選で都民ファーストに負けたから、誰も出さないって、議員として終わっていますよ。ただ飯を食っている。彼らを支えてくれる人、有権者に対して「戦いません」って、ふざけているのかということです。あれだけ惨敗して、小池さんを応援するのは恥ずかしくないのかと。小池さんが当選するにしても、戦って選ばれたのと、戦わないで選ばれたのだと、天と地の差があると思います。

 そもそも選挙ではなく、僕らの見えないところで結果が決まっている。自民党の二階俊博幹事長がどのように動いたのかは知りませんが、小池さんは選挙前にすでに手を打っていた。選挙で、自分たちの政策を語る以前に、都知事が決まっているのはおかしい。そんな状況下で現職議員は来年の都議選をどう戦うつもりなんでしょうか。

 小池さんには恨みはないが、そのへんを考えると、次は任せられないと思います。

――最後に選挙ポスターは06年放送のアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』(TBS系)の主人公ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアのコスプレでしたね。

 革命家としてのコードギアスのゼロ(編集部注:主人公が世を忍ぶ仮の名前)が好きなんで、」今回はそのコスプレをしました。ゼロリベリオン(編集部注:同作品で日本は帝国主義的な神聖ブリタニア帝国の第11植民地となっている。皇帝の末子であるゼロは日本の学園に通い、母を暗殺した帝国貴族や皇族に復讐するために革命を企図。圧政下にある日本を解放し、「合衆国日本」を建国、世界の変革のために戦い命を落とす)をやるつもりで戦っている。そのぐらいの覚悟はありますね。

(構成=編集部)

 

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