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花王の逆襲…「アタックZERO」圧勝で業界一変、アルコール消毒液20倍へ増産可能に

文=編集部
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 売上高の8割強を占めるコンシューマープロダクツ事業のうち、スキンケア・ヘアケア事業の売上は741億円と8.1%減った。「ビオレ」のハンドソープや手指の消毒液の売り上げは大きく伸びたが、外出制限の影響を受け、UVケア製品の売り上げが減った。欧米では店舗閉鎖を受け、ヘアサロン向けが激減した。

 ベビー用紙おむつ「メリーズ」などヒューマンヘルスケア事業は1.3%増の619億円、食器用洗剤などのファブリック&ホームケア事業は10.0%増の818億円と堅調だった。一方、化粧品事業は12.1%減の592億円、営業利益は1億円(前年同期は62億円)と大きく落ち込んだ。インバウンド需要が消えたほか、百貨店の休業が相次いだことから、口紅など化粧品の売上が急減。全体の2割弱を占める化粧品事業の落ち込みを他の部門で補いきれなかった。

花王はアルコール消毒液の生産能力を20倍に

 花王はアルコール消毒液を和歌山工場で4月下旬から増産体制に入った。昨年同期に比べて20倍以上の生産が可能になる。増産する商品は家庭向けの「ビオレu手指の消毒液」と、業務用の「ハンドスキッシュEX」の2種類だ。化粧品や紙おむつのインバウンド需要は期待できない。消毒液の大増産でインバウンド需要の落ち込みをどの程度カバーできるかが焦点だ。

 20年12月期の連結決算は、売上高が前期比0.5~1.8%増の1兆5100~1兆5300億円、営業利益は3.9~8.6%増の2200~2300億円、純利益は3.9~8.6%増の1540~1610億円を見込んでいる。20年12月期は中期経営計画の最終年度にあたる。売上高営業利益率を15%(19年12月期14.1%)に高めるのが目標だ。1~3月期の売上高営業利益率はコロナの影響で11.6%に低下した。

 19年11月に実用化した人工皮膚技術「ファインファイバー」や、肌の状態を解析する「皮脂RNAモニタリング技術」など新技術を活用した製品で利益率を向上させる。原油価格低下によるコスト削減効果が見込めるほか、経費削減を徹底して15%の売上高営業利益率を確保したいとしている。

花王は新製品「アタックZERO」がヒット

 ハンドソープ市場はライオンの「キレイキレイ」が圧勝。アルコール消毒液は花王の「ビオレ」が強い。衣料用液体洗剤では花王が独走態勢を築きつつある。花王は19年4月、液体用洗剤の新製品「アタックZERO」を発売した。新開発した洗浄基剤「バイオIOS」を使用し、「花王史上、最高の洗浄力」誇る。

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