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2019年にソニー・ミュージックソリューションズより発売されたDVD『バイきんぐ単独ライブ「ぺあ」』(画像はAmazonより)

 日本のテレビ業界にも大きな影響を与えた、新型コロナウイルスの世界的な蔓延。バラエティー番組や情報番組では「3密」を避けるために、スタジオ出演者同士が“ソーシャルディスタンス”をとるようになったほか、スタジオ外からのリモート出演も増えた。当然ながら多数の芸人がひな壇に集結するなどといったことも難しくなり、出演者の数が削減されるケースも多い。

 いわば“コロナ後”にシフトしているテレビ界であるが、芸人に対する評価も変化している。リモート出演に向いている芸人・向いていない芸人、少人数の収録に向いている芸人・向いていない芸人というのが、徐々に明確になってきたというのだ。

間を活かすツッコミ力を遺憾なく発揮するバイきんぐ小峠

 リモート出演に向いている代表的な芸人が、バイきんぐ小峠英二だ。

「『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)がレギュラー陣のリモート出演を始めた頃、真っ先に注目を浴びたのが小峠さん。楽屋でも自宅でもなく、日本テレビのロビーからの出演というかなり変化球な出演だったということもあり、スタジオの南原さんがイジりまくったんですよ。そこでの反応がとにかく小気味よくて、“小峠はリモートで映える”という噂が業界内で一気に広がりました」(テレビ局関係者)

 小峠のようなツッコミ芸人は、現場の空気感を共有しづらく、タイムラグもあるリモート出演では、本領を発揮しにくいといわれている。にもかかわらず、どうして小峠はリモート芸人として評価を上げたのか? バラエティー番組にたずさわるある構成作家はこう話す。

「相手とのやり取りの“間”を重視してスピーディーにツッコむ芸人は、リモートで苦戦しています。でも、小峠さんの場合、相手の発言をすべて聞いたうえでツッコむタイプなんですよ。間を埋めていくツッコミ芸人ではなく、間を活かすツッコミ芸人なので、多少ラグがあるくらいのほうが、よりわかりやすくその魅力が伝わるんです」

相方・後藤のいない場で本来の能力が発揮されたフットボールアワー岩尾

 小峠のように間を活かすタイプの芸人ということでは、フットボールアワー岩尾望も評価を上げた。

「岩尾さんは『バイキング』(フジテレビ系)でのコメント力が高評価となっていますね。岩尾さんは、元々センスのあるコメントができるタイプの芸人さんですが、どうしても相方・後藤さんのツッコミにばかり注目がいっていた。生放送だと、よりスピーディーな展開となり、ゆったりした空気の岩尾さんの発言が後藤さんのツッコミによって途中で遮られることも多かったんです。

 でも、『バイキング』にリモート出演する際は、基本的に後藤さんは不在なので、岩尾さんのコメントが最後までしっかりオンエアーに乗る。その結果、もともと岩尾さんが持っていたコメント力が存分に発揮されるようになったんです。大人数の芸人が出演しているひな壇系の番組ではガヤのほうが目立つけど、リモートでは静かな芸人もちゃんと活かされる。まさに岩尾さんは、リモートで活かされた芸人ですね」(前出・構成作家)

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2011年によしもとアール・アンド・シーより発売されたDVD『フットボール刑事(デカ)の芸人家宅捜査』(画像はAmazonより)

落ち着いたコメント力のアンガールズ田中、ハートの強いオードリー春日

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2019年にソニー・ミュージックソリューションズより発売されたDVD『アンガールズ単独ライブ「俺の個性が暴走しちゃう日」』(画像はAmazonより)

 岩尾と同様の理由で現場からの信頼感が高まっているのが、アンガールズ田中卓志。さらに、オードリー春日もリモート出演が功を奏している。

「田中さんはひな壇では大立ち回りをすることもありますが、リモートでは落ち着いた雰囲気でコメントができます。最近はそういった能力が特に発揮されていますね。春日さんについては、コメント力があるということではないのですが、“間”に左右されないボケができるのと、リモート出演でスベってもダメージを受けないというハートの強さがある(笑)。そういう意味でも、“コロナ後”に使いやすい芸人となっているんです」(前出・構成作家)

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2019年にニッポン放送より発売されたDVD『オードリーのオールナイトニッポン 10周年全国ツアー in 日本武道館』(画像はAmazonより)
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