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「空腹になったら食べる」だけでもOK
1カ月で1kgの減量を目標としたにもかかわらず、減少幅が0.5kgの場合、1日の消費カロリー、もしくは食べたもののカロリー計算がずれていることが原因です。その場合は1日の摂取カロリーをもう少し落とすか、ウォーキングなどの運動でカロリー消費する、筋トレで筋肉量を増やして基礎代謝を上げる、といった方法がおすすめです。
もし、明らかに摂取カロリーが消費カロリー以下なのに効果が出ないという場合は、糖質中心の食事になっている可能性もあるでしょう。糖質を摂取すると血糖値が上がり、膵臓からインスリンが分泌されます。これは血中の糖分を脂肪に変えてしまう働きがあるため、糖質を摂りすぎると摂取カロリー以上に脂肪がたまりやすいと言われています。
この減量はカロリー計算が基本ですが、栄養バランスについても気を配りたいものです。特に1日1食+αなのに糖質が過多になっていると、必要な栄養素が不足し、体調不良や虚弱体質にもつながってくるので、カロリーを抑えているわりに体重の変化がない、あるいは減少幅が小さいという場合は、栄養バランスを見直す必要があるでしょう。
そのため、栄養素も記録できるダイエット支援アプリがおすすめです。これはいくつもリリースされており、日々食べたものを記録するだけで、カロリー計算はもちろん、糖質を摂りすぎていないか、ビタミンなどが不足していないかが一目瞭然なので、これで栄養管理をすれば、ダイエットだけではなく今後の健康にもつながってくると思います。
細かいことは難しいな、という人は、まずは1日3食という固定概念を捨てて「空腹感を感じたときに食事をする」ことからスタートするのもいいでしょう。空腹な時間は胃腸が適度に休まるので、本来のパフォーマンスを発揮しやすくなり、ダイエットだけではなく健康にもつながるのです。
気をつけたいのは、運動強度が高い人や成長期の子どもにはおすすめできないこと、持病がある人は医師に相談してから始めたほうがいいことです。自分の体に合わないダイエットで体を壊してしまっては、元も子もありません。
最後に、前出の医師からの助言をひとつ。
「最初は無理しなくていいですよ。ほんの少しずつ減らして、なるべく空腹感を感じてから食事をすること、これだけで体調の変化は感じられるはずです。体重も微妙ながら落ちていくはずですから」
何事も無理は禁物です。これを読んだ方々が、無理のない健康なダイエット生活を始めていただければと願います。
(文=中西厚/ライター)