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中国・超巨大な三峡ダム、決壊へ警戒高まる…上海など主要経済都市が水没なら国家的危険

文=兜森衛
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「長江の中下流域は中国の人口密集地であり、逃げる場所はどこにもありません。決壊した場合、真っ先に影響を受けるのはダム下流の宣昌市で、次が岳陽市と武漢市、最後が南京市と上海市ですが、それらはみな中国経済のなかで最も発展している地域なので、結果は悲惨なものになるでしょう」

 長江下流から上海市までの人口は6億人。中国GDPの6割を占める最重要地域だ。三峡ダムの有効貯水量は221億5000万立法メートル。しかも、その水には上流にある重慶市の工場排水や生活排水も流れ込んでいるという。

 ダムに最も近い人口70万の宣昌市は全滅、さらに新型コロナウイルスが蔓延した武漢市を飲み込み、南京市から上海市まで水は津波のように押し寄せ、大量のがれきが日本海にまで達するという。農作物も全滅し、被災地は衛生状態も悪化、新たな伝染病が発生する可能性もある。

 それに加えて、海路パキスタンから上海に輸送されたコンテナからサバクトビバッタが見つかった。中国でも蝗害が発生したら、影響は日本にまで及びかねない。三峡ダム決壊に加え、イナゴまで大発生となれば、中国は壊滅的被害を被ることになる。

(文=兜森衛)

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