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永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

都知事選「小池百合子が圧勝で再選」だけはダメな理由…“自分以外の女性を潰す”恐ろしい姿

文=神澤志万/国会議員秘書

 小川議員の人柄や議員人生の苦悩などが伝わり、本当に感動して涙が出る作品でした。映画を観た秘書仲間は「うちのボス、小川議員と親交があるんだけど、小川議員と比べると演説の内容が薄っぺらくて、政治家としての使命感の差を思い知らされるわ」と嘆いていました。

 何度もお伝えしていますが、心から尊敬できるボスのもとで仕事ができることは秘書冥利に尽きます。そういう意味では、小川議員の秘書さんたちをとてもうらやましく思ったのでしょう。

 当選5期で自分の政策グループさえない小川議員のことを「人望がない」と言う人もいますが、小川議員にないのは「親分気質」でしょうね。永田町では、後輩たちと飲食を共にして一緒にお酒を飲んだり、タイミングよく「餅代」を配ったりできる人が「人望がある議員」と言われますが、そういうタイプではないのでしょう。

 作品ではマイホームも公開されていましたが、2DKのアパートで驚きました。その質素な住まいで現在大学生の2人のお嬢さんを育て上げており、本当の意味で「庶民派議員」なのだと思いました。

 ただ、永田町では庶民派議員は出世できないのです。まじめなだけでは、これからの選挙はなかなか勝てないと思います。今後、小川議員はどのような選挙をするのか、注目していこうと思いました。

「小池知事が圧勝で再選」だけは避けるべき

 この映画を観て、あらためて「都知事選で現職の小池百合子知事を圧勝させてはいけない」と強く思いましたね。作品にも出てきますが、17年10月の総選挙で、希望の党党首だった小池氏の「排除発言」が波紋を呼んだことは、みなさんもご記憶だと思います。あの発言が野党を大混乱させ、多くの有能な候補者が落選しました。

 そして、今も野党内には禍根が残り、立憲民主党と国民民主党の合流話は進んでいません。これでは、長期すぎる安倍政権に対抗できる強い野党は生まれません。

 6月19日からは東京都知事選挙(7月5日投開票)の期日前投票が始まっていますが、各社の出口調査結果では、どれも「現職支持」が60%以上と圧勝の見込みが報じられています。

 でも、圧勝させて小池知事を調子に乗らせてはいけないと、危機感を持っています。小池知事によって、東京が、日本が、いい方向に進むことはないと思っています。

 ちなみに、神澤も読んでみましたが、石井妙子さんの『女帝 小池百合子』(文藝春秋)がベストセラーになっていますね。著者の覚悟が伝わってきます。多くの人が読んで「反小池」になってほしいですが、都知事選には間に合わないでしょうね。

『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。 amazon_associate_logo.jpg

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