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たかぎこういち「“イケてる大先輩”が一刀両断」

ユニクロが目標にしたGAPが倒産危機…カジュアル志向加速で老舗アパレル破綻ラッシュ

文=たかぎこういち/タカギ&アソシエイツ代表、東京モード学園講師
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 現在、ハケット・ロンドンは世界で約185店舗を展開している。2008年4月に日本にもハケットジャパンが設立され、09年に丸の内にショップをオープン。16年3月には東急プラザ銀座にアジア最大の旗艦店をオープンさせている。伊勢丹メンズ館をはじめ国内有名百貨店や主要商業施設で展開されている。重衣料が中心であるハケット・ロンドンの日本撤退も取り沙汰されている。

 過去、日本のアパレル市場は世界的にみて魅力的で有力な市場であった。しかし19年にアメリカンイーグルやフォーエバー21が撤退した。本国の事業主体がなくなれば、日本の事業主体は商品、資金ともに立ちいかなくなる。20年3月に破綻した米ディーン・アンド・デルーカのケースは、日本側出資者が破綻前に海外所有者の持ち株も買い取り、完全な日本企業として継続した特殊な成功例である。

まとめ“Crisis brings opportunity.”

 16年から始まったアパレルのローカル回帰現象がはっきりと強まっている。過去にグローバル展開で成功した企業の破綻、撤退が続く。世界でアパレル産業の総需要は伸びると予想されてきたが、コロナ禍で混乱が続く。安価な実用衣料と付加価値が高いラグジョアリーの二極化、スポーツ要素のカジュアル化が進むのは間違いないであろう。消費者の価値観と社会ニーズが、アパレル産業を新しい構造に大きく変えてくれるであろう。

(文=たかぎこういち/タカギ&アソシエイツ代表、東京モード学園講師)

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