NEW

アマゾンを支える「SBS」とは何者?運輸業界の異端児、大手の一角に急成長した手法

文=編集部
【この記事のキーワード】, ,

 2003年12月、日本証券業協会に株式の店頭登録。株式を公開したことで得た資金で、かねてから視野に入れていたM&Aに乗り出す。初期のM&Aは、自社より大きい会社をターゲットにした。04年4月、雪印乳業から雪印物流(売上高380億円)の株式90.22%を30億円で手に入れた。現在のSBSフレックで全国的なチルド物流網を構築した。05年5月、東京急行電鉄(現・東急)系列の常温物流の東急ロジスティック(売上高332億円)の株式94.89%をTOB(株式公開買い付け)により156億円で買った。現在のSBSロジコムである。関東を中心としたドライ品の物流を整備した。

 12年12月、東証2部に上場。13年12月、東証1部に指定替えとなった。14年7月、インドで航空および海上の物流事業を営むTranspole Logistics(売上高140億円)の株式66.0%を74億円で買収するなど、M&Aの矛先は海外に向かった。

大型物流施設を建設してファンドに売却

 これまで物流業者が手を出さなかった手法も駆使した。大型物流施設を建設、1~2年後に私募ファンドに売却して資金を回収した。物流施設の建設とファンドなどへの売却は不動産業界では珍しくないが、物流会社、特にSBSHDのような中堅企業がこれをやるのは珍しい。

 物流施設を持っていることを武器にして、有力な顧客を獲得した。アマゾン・ジャパン(東京・目黒区)の荷物の配送を請け負うようになった。アマゾンはヤマトホールディングス(ヤマト運輸)への依存度を下げるため、「デリバリープロバイダー」と呼ぶ地域中堅業者への委託を増やしてきた。即配はSBSの創業の原点である。アマゾンの東京都内の荷物配送を請け負うようになる。

 企業の保管・流通の物流業務を一括で請け負う「3PL」と、一般消費者向けの即日配送サービスが物流事業の2本柱だ。M&Aに積極的なことと、アマゾンとの取引が増えていることに株式市場が注目した。さらにM&Aを重ね、鎌田社長は「運送業界の上位5入りを目指す」と鼻息は荒い。

(文=編集部)

Business Journal

企業・業界・経済・IT・社会・政治・マネー・ヘルスライフ・キャリア・エンタメなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト

Twitter: @biz_journal

Facebook: @biz.journal.cyzo

ニュースサイト「Business Journal」

情報提供はこちら

RANKING

11:30更新
  • 企業・業界
  • ビジネス
  • 総合