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片田珠美「精神科女医のたわごと」

梶原雄太・降板騒動、上沼恵美子が公開パワハラで見せた“危険な症状”…本人に自覚なし

文=片田珠美/精神科医
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 このような自己正当化は、“パワハラ”加害者にしばしば認められる。そのため、“パワハラ”加害者の言い分は、被害者の主張とかなり異なっていることが少なくない。だが、加害者は必ずしも嘘をついているわけではない。嘘は、本人が意識してつくものだが、自己正当化は本人が自分を守るために無意識のうちにやってしまうものだからだ。嘘をついているという自覚がない分、自己正当化のほうが危険ともいえる。

 とくに他人から善人と思われることを強く望み、体面や世間体のために人並み以上の努力を重ねる人は、自己正当化の達人であることが多い。そういう人が“パワハラ”加害者になると厄介だ。被害者の目には「平気で嘘をつく人」のように映っても、加害者本人には嘘をついているという自覚がまったくないからである。

 上沼さんには、梶原さんに対する苛烈な“いじり”が“パワハラ”になりうるという自覚がなさそうに見える。あくまでも“愛のいじり”と思い込んでいそうだし、もちろん嘘をつているという自覚もないはずだ。

 これだけ人気と実力を兼ね備え、大きな影響力を持つ“西の女帝”である上沼さんに歯止めをかけるのは至難の業だ。だから、梶原さんが局に自ら降板を申し出たのは賢明だと思う。YouTuberとしてデビューし、チャンネル登録者がいまや204万人を突破しているのだから、心身に不調をきたしかねないテレビやラジオの仕事にしがみつく必要はまったくないだろう。

(文=片田珠美/精神科医)

 

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