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星野リゾート、マリオットも参入!人気のライフスタイルホテルの魅力とは?意外な背景も

文=松嶋千春/清談社

「カップルをはじめ、女子会やビジネスユースの取り込みという点でいえば、風営法適用を前提としない、いわゆるカップルズホテルが増えてきています。こうしたデザイン性の高い進取的な取り組みをするホテルが台頭してくるのと入れ替わりに、ラブホテルを指す『ブティックホテル』というワードは廃れていきました」(同)

街全体を活性化させる「ライフスタイルホテル」

 しかし、ここ3、4年、本来ブティックホテルという表現がなされてきたホテルが新たなコンセプトを打ち出し、世界的にブームとなっている。その波は日本にも押し寄せ、東京オリンピック・パラリンピックに向けた訪日観光客需要の増加を見込んだデベロッパーは、こぞって外資系のブティックホテルを誘致した。

「特定の趣味や嗜好にフィーチャーした、かつて『ブティックホテル』といわれてきたタイプのホテルのことは、今『ライフスタイルホテル』というワードで捉えられており、ブームになっています。たとえば、マリオットグループの『モクシー東京錦糸町』もそのひとつ。客室はロックテイストの個性的なデザインで、24時間営業のバーラウンジのカウンターでチェックインするというスタイルです」(同)

 三菱地所グループが展開するシティホテルチェーン「ロイヤルパークホテルズ」は、新ブランドの「ザ ロイヤルパーク キャンバス」を展開。現在は名古屋、銀座、大阪北浜の3拠点があり、21年に神戸三宮と京都二条にもオープン予定となっている。瀧澤氏も、19年6月開業の大阪北浜のホテルを利用したという。

「僕が昨年取材で訪れたときは、ちょうどラグビーワールドカップの時期と重なり、ホテルの宿泊者だけでなく、外部から遊びに来た人も一緒になって大画面で観戦して大盛り上がりしていたのが印象的でした。ライフスタイルホテルは、宿泊者のためだけでなく、街とホテルの接点をつくる場所になっているといえます」(同)

 街全体を巻き込んだ施策を積極的に打ち出すホテルもある。星野リゾートが手がける「OMO5東京大塚」では、戦隊ものになぞらえた「OMOレンジャー」というスタッフたちが大塚の街を案内し、地元のカルチャースポットやレストラン、バーなどに連れて行ってくれるという。街とホテルが協力し、ウィンウィンの関係になっている好例だ。このような、文化との接点・交流の場となる宿泊施設はホテルの範疇を超えて広がりを見せているそうだ。

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23:30更新
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