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六代目山口組を割って出た神戸山口組、絆會それぞれに大変動あり! 山健組に走った衝撃

文=山口組問題特別取材班
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2017年、大きな注目を浴びた絆會(発足時は「任俠団体山口組)の結成式

 7月10日、神戸山口組に激震が走った。同組の中核組織であり、神戸山口組・井上邦雄組長の出身母体でもある五代目山健組が、神戸山口組からの離脱したのではないかという情報が飛び交ったのだ。その離脱の中心となった組織が、井上組長や中田浩司・五代目山健組組長も会長を務めた、山健組の保守本流ともいえる健竜会というのである。

 この日、健竜会は滋賀県内で会合を開き、その席で神戸山口組からの離脱を表明したというのだ。いったい山健組内で何が起きているのか? ヤクザ事情に詳しいジャーナリストは、このように話す。

「現在、井上組長から山健組の五代目組長を継承した中田組長は、社会不在を余儀なくされています。それも六代目山口組との分裂抗争にまつわる事件で逮捕されての社会不在です。その中田組長と神戸山口組の井上組長との間で確執が生じたというのが、離脱の原因ではないかといわれているようです。結果、中田組長が獄中から、神戸山口組からの離脱を決意し、中田組長のその指示に従い、五代目山健組から複数の組織が神戸山口組を離脱し、井上組長と袂を分かつことになっているのではないかと見られ、いまだ緊張した状況が続いています」

 一方で、このように話す関係者も存在する。

「確かに山健組の一部の勢力は神戸山口組を離脱し、今後は五代目山健組として一本(独立組織)でやっていくという話だが、神戸山口組に残る五代目山健組組織も多数出てくるのではないかという話だ。その構図は、先代となる四代目井上組長派と五代目中田組長派といった形になってくるのではないか」

 どちらにしても、神戸山口組で最大勢力であった山健組に衝撃が走っていることは間違いない。

 だが、こうした現象は今から3年前にも起きている。それが当時、山健組副組長という重責にあった織田絆誠・絆会長らの離脱であった。この時にも、山健組直系組長らの3分1の勢力が離脱し、他の神戸山口組の直系組織とともに「任俠団体山口組」(当時)を発足させたのであった。それが現在、織田会長をトップとする絆會である。

 その絆會でも現在、大きな動きが起きているという。

「織田会長は結成当初から、脱反社を掲げていたが、結局それが当局に受けいれられることなく、指定暴力団として指定されることになった。そのため、近く絆會を解散させ、現在とは異なった形で脱反社を目指す意向を固めたという。それが組織としてなのか個々人によってのものなのか、今のところはまだわからない」(前出のジャーナリスト)

 すでに絆會が近々解散する意向にあるということは、一部新聞でも報じられているが、いよいよそれが本格化するというのだ。

 今年8月で山口組分裂問題は丸5年を経過する。それを目前に控え、六代目山口組を割って出た組織が大きな変動を見せようとしているのは間違いないだろう。

山口組問題特別取材班

山口組問題特別取材班

ヤクザ業界をフィールドとする作家、ライターおよび編集者による取材チーム。2015年の山口組分裂騒動以降、同問題の長期的に取材してきた。共著に『相剋 山口組分裂・激動の365日』(サイゾー)がある。

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