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「ご遠慮願いたい」…東京から観光客来てほしい?各県担当者に聞いてみえた複雑な本音

文=深笛義也/ライター
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 神奈川県では、感染防止対策取組書という取り組みを行っていて、感染防止対策を行っている店舗さんが、それを外向けに表示するようになっています。LINEコロナお知らせシステムというのがあって、そうしたお店に利用者が立ち寄った時にスマホなどでQRコードを読み取っていただくと、県のLINE公式アカウントに登録され、店に訪れた日時が記録されます。あとで、お店で感染者が出た時に、同じ時間帯にいた利用者にLINEでお知らせするシステムになっています。これは県民以外の方でも利用できますので、来県する際にはぜひご利用いただきたいです。

 今の県の立場としては、県外から積極的に来てください、とは申し上げられない、そういう段階ではないかなと思っていますが、来る人を拒んでいるということは今のところありません」

 岩手県観光協会、三重県観光連盟、京都府観光連盟は、来てほしいとも来てほしくないとも言えないとのことであった。北海道観光振興機構の担当者は言う。

「個人的な見解になりますが、正直なところ、北海道の観光はかなり大きなダメージを受けていますので、北海道にお越しいただくのはウエルカムです。いろんなところで新型コロナウイルス感染対策が講じられていますし、北海道にご旅行に来られるお客様御自身も、感染症対策をされていると思います。そういうことをご自身でなされている方には、どうぞお越しいただきたいです。

 飛行機もまだ便数は限られていますけども、千歳空港などに入って来ております。新型コロナウイルスとの長期の闘いを見据えて、新北海道スタイルを打ち出していますが、これを定着させるなどの取り組みをしっかり進めています。お客様も感染を拡大しないように十分に気をつけながら、ご旅行していただけるといいなというふうに思っています」

沖縄、旅行者に詳細な呼びかけ

 沖縄県観光協会の担当者は、来県者に対する取り組みを語る。

「沖縄県から『沖縄 Tour Style With コロナ』というものが出されています。6月19日以降全国的に移動規制が緩和されて、来県自粛も解除されたことから、こうしたアクションプランをもって、水際対策などを行いながらお客様の受け入れを再開しております。東京では感染者が少しずつ増加している状況ではありますが、来ないでくださいということをこちらから発信しているということはございません」

「沖縄 Tour Style With コロナ」を見ると、観光関連業者が取り組むべき項目が詳細に記されている。旅行者専用相談センターが設置され、感染症に関する情報収集・伝達・発信を行うことが明らかにされている。旅行者に対してはタビマエ(出発前)、タビナカ(旅行中)、タビアト(旅行後)に分けて、詳細な呼びかけが記されている。

 西村大臣は7月7日の会見で、感染拡大防止と経済活動の活性化の両立を目指すことを強調した。しかしその具体策を見つけるのは、簡単ではないようだ。

(文=深笛義也/ライター)

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