安倍首相は「令」が選ばれたことについて、「今年は歴史的な皇位継承が行われ、新たな令和の時代が始まった。今年を表すにふさわしい一字だ」と話し、自身は「始」を選んだ。働き方改革や幼児教育無償化などがスタートしたことや、来年の東京五輪・パラリンピックに向けてラグビーワールドカップが大成功に終わり、スポーツの力、躍動感を感じる新たな時代が始まった年との意味を込めたという。

 一方、公明党の山口那津男代表は「軽」。消費税率が10%にアップしたことに伴って導入された軽減税率が公明党主導だったことをやんわりPRするのを忘れなかった。

 ところが、である。岸田氏は、記者たちから「今年の漢字」を問われると、「まだ考えが整理できていない。来週に向け政治課題が残っており、それをこなした上でゆっくり考えてみたい」と答えたのだ。「今年の漢字」は発表当日しか意味をなさないし、ニュースにもならない。毎年恒例のことだから、当然、記者から聞かれることを想定して、事前に考えておくものだ。

 パフォーマンスしすぎる政治家は問題だが、自己アピールが下手すぎる政治家も世論に敏感に反応できないという点ではリーダーの器ではない、ということか。

(文=編集部)

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