神戸山口組の内部で今、何が起きているのか? 若頭が奔走するも収まらない「離脱ムード」の画像1
神戸山口組からの離脱後、SNSで拡散された池田組長の挨拶状

 神戸山口組から、中核組織である五代目山健組の一部勢力に続き、主力組織のひとつであった池田組も離脱した問題。ある業界関係者は、池田組・池田孝志組長が今回の行動を取るにいたった背景をこのように語っている。

「巷で噂されているように、池田組長と昵懇だった織田絆誠・絆會会長らが2017年に神戸山口組を離脱したところから、池田組長と神戸山口組執行部とは距離ができたといわれている。さらにその後、織田会長サイドが記者会見で同執行部を批判したことへの報復かのように、織田会長襲撃事件が起きた。このことにも池田組長は不満を抱えていたという話だが、だからといって離脱後の現在、池田組と神戸山口組とが敵対関係にあるかというと、そうではないらしい。あくまで現在のところ、池田組として一本(独立組織)で独自路線を歩むということなのではないか。そうした過程で、織田会長の絆會とも友好な関係を築いていくことは十分にあるのではないか」

 捜査関係者らも、池田組の動向については裏取りを進めているという。そうした状況と並行して囁かれているのが、他の神戸山口組の直系組長らの離脱説だ。ヤクザ事情に詳しい記者はこのように話す。

「五代目山健組問題や池田組離脱問題の際、神戸山口組側の軸となり、関係各所との説得や話し合いに動いたとされるのが、神戸山口組若頭である俠友会の寺岡修会長です。寺岡会長は、人徳もあり極道の筋を通す親分として知られています。その寺岡会長が動いても、現在の神戸山口組の直系組織の間に漂う離脱ムードは収まりきっていないと見られます。ここ数日も、複数の直系組長が離脱を願い出たという噂が駆けめぐっています。もちろん、そうした情報の信憑性は高いとも低いともいえず、正式に離脱が決定するまではなんともいえません。ただ、不穏な噂が絶えず業界関係者の間に流れていること自体、神戸山口組にとって良い流れだとはいえないのではないでしょうか」

 そうしたなかで、離脱組と残留組に分派した五代目山健組について、興味深い状況が生じているという。神戸山口組に残留を決めた勢力も、引き続き、中田浩司組長がトップであることを確認したようなのだ。

「中田組長の意向を汲んで神戸山口組から離脱した五代目山健組の親分はもちもん中田組長だが、神戸山口組残留派の山健組も、親分はあくまで中田組長というスタンスを取るらしい。そうした現状を鑑みても、中田組長に対して、神戸山口組執行部が破門や絶縁などといったなんらかの処分を下すようなことはないのではないか」(捜査関係者)

 現在、拘留中の中田組長は弁護人としか接見ができない。残留派の山健組としてみれば、いくら弁護士経由で中田組長の離脱の意思を伝えられたとしても、中田組長が社会復帰し、直接対話してからでないと、次の行動に移るべきではないという考えを持っているのかもしれない。だとすると、それまではトップを変えることなく、中田組長の帰りを待つという姿勢になるのだろう。そのあたりが、織田会長らの勢力が神戸山口組、そして山健組を離脱し、絶縁という厳しい処分が下された時とは異なっているようだ。

 一方、六代目山口組サイドでは、髙山清司若頭が社会へと復帰すれば、山口組分裂問題は終わるといわれ続けてきた。そして実際、髙山若頭が府中刑務所から出所してきた直後から、さまざまな動きが起きているのは事実だ。特に、一時期激化した六代目山口組による神戸山口組への攻撃を経て、神戸山口組から六代目山口組に移籍する勢力が相次いでいる。そして、今回の山健組の一部勢力と池田組の離脱劇である。

「司組長はあくまで山口組の象徴であり、運営といった政には直接は携わらない。実際に指揮を振るうのは、最高指揮官といわれる髙山若頭となる。その髙山若頭の影響力には、すさまじいものがある。実際に髙山若頭が復権すると、分裂問題の潮目は大きく変わり、収束に向けて動き出したように見える」(事情通)

 表面上は沈黙を守り続けている六代目山口組。揺れ動く神戸山口組。次は何が起こるのか?

(文=山口組問題特別取材班)

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