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就活に必要なTOEICが受験できない…抽選で7万人落選、受験料“前払い”で返金2カ月後

文=編集部

「弊協会では、10月の検定につきましては進学・就職を目指す皆様にとって代えの効かない唯一の機会であるため、特定非営利活動法人全国検定振興機構(全検)が定めるガイドラインに則り、できる限りの対策を講じることで、検定試験実施を決定いたしました。

 受検を希望される皆様にご受検いただけないのは大変心苦しいのですが、安全な検定運営について検討を重ねた結果、現状では先着順での実施とさせていただきました。

 例示してくださいましたTOEICも、当初は先着方式を予定されていましたが、申込受付状況から抽選方式に変更されたと把握しております。弊協会では昨日8月17日(月)0時にインターネット・コンビニエンスストアでの申込受付を開始し、現在も受付中です。

 高校大学受験を控えた中高生や就職を目指す高校生・大学生の皆様にとっては代えの効かない大切な受検機会ですので、協会といたしましても、受検者と近隣地域の皆様の安全を最優先に考えて開催してまいる所存です」

受験料は前払い方式で返金まで1~2カ月

 今回のTOEICの受験抽選に落選した東京都新宿区の私立大学3年の男子生徒は話す。

「9月実施のTOEICは先着順で落とされました。10月実施の今回は申込まで進めたものの、抽選で落選しました。厳しい経済情勢で、東証一部上場企業の採用試験ではTOEICスコア700代中盤以上はないと足切りにあうともっぱらの噂です。自分の英語力が足りなくて思ったスコアを取れないのは仕方がないとは思いますが、足切りの前に足切りに遭うとは思いもよりませんでした。

 もはや運ゲー(編注:プレイヤーの能力ではなく、運要素のみでクリアできるかどうかが決まるゲーム)です。採用試験が始まる来年までに受験できればいいのですが、だめそうなら英検(実用英語技能検定)に切り替えようと思います」

 一方、神奈川県横浜市の国立大3年の女子生徒は今回の抽選の仕様に不快感を訴える。

「今回のTOEICの受験者抽選で最も不審感を抱いたのは、申込時に受験料を支払い、落選したら返金されるというシステムです。運営者の説明によれば、『同一受験者が複数回申込みをすることを避けるための措置』ということですが、返金されるまで1~2カ月かかるそうです。アルバイト先も経営不振でシフトを減らされている中で、何とか捻出した受験料だったので、今回落選して浮いたお金で次の資格に申込みしたいのですが……。心理的にも、経済的にも非常に厳しいです」

 コロナ禍で就職活動も受験も例年通りの対策では太刀打ちできない状況にあるのかもしれない。学生たちの苦難は続く。

(文=編集部)

 

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