乃木坂46の現役メンバーでは初めて、白石麻衣が公式YouTubeチャンネルを開設した。第1回目の配信は、自身の28歳の誕生日である8月20日の午後9時に実施する。

 活動初日の登録者数の記録としては、嵐が約43万人、佐藤健が約40万人といわれているが、白石は19日20時の時点で38万人を超えており、開始までに上記2組に並ぶ、もしくは超えてくる可能性もある。本田翼がYouTubeデビューした際には1日で約27万人が登録したと報じられているが、白石はそれをはるかに上回っている。

 また、白石は今年1月にグループからの卒業を発表し、5月に卒業ライブを開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止となり、卒業も延期となった。そのためファンの間では、卒業公演自体が行われなくなるのではないか、といった懸念も上がっていたが、ここにきてYouTubeチャンネルが開設されたことから、卒業公演が動画配信で行われるとの見方が広まってきた。

 乃木坂46の公式サイトでは「白石麻衣がYouTubeチャンネルを開設致しました!」と宣伝するとともに、「記念すべき第1回目の配信は、自身の誕生日となる8月20日に生配信として実施致します。また、延期になっていた卒業ライブに関しての情報を20日の番組内にて発表する予定です」と予告している。

 白石自身も「配信の中では、今後このチャンネルでやってみたいことなどをお話ししたり、卒業コンサートについても、お知らせできたらなと思っています。皆さん是非遊びに来てくださいね!」とのメッセージを出している。

 白石のYouTubeチャンネル開設にファンからは歓喜の声が相次いでいる。乃木坂の卒業生では生駒里奈や井上小百合らがチャンネル開設しているが、人気の高かった生駒ですら、登録者数は15万人にとどまっている。長年、乃木坂の顔としてチームを引っ張ってきた“レジェンド”ともいえる白石は、やはり段違いの注目度となっている。

なぜ芸能人が続々とYouTubeに参入しているのか

 それにしても今年は、芸能人のYouTubeデビューが相次いでいる。カジサック(梶原雄太)や中田敦彦(オリエンタルラジオ)の成功が火付け役になったとみられているが、江頭2:50、宮迫博之(雨上がり決死隊)が驚異的な速さで登録者数100万人と突破したことで、お笑い芸人を中心にYouTubeで稼ごうという動きが加速した。

 YouTubeには後ろ向きといわれていた石橋貴明(とんねるず)も6月にチャンネルを開設し、ファンから高い評価を得ている。

 そして白石と同じく20日には、松村邦洋がユーチューバーとしてデビューすると宣告。「番組を終えた瞬間に逮捕されるような、そういうくらいの番組が一番いいですね」と語り、過激な展開をもくろんでいることを示唆した。

 こうした芸能人ユーチューバーが急速に増えている理由として、テレビ界の事情とYouTube界の事情の両方が合わさっていると芸能記者は語る。

「テレビは今、コロナ禍にあって番組制作が思うようにできなくなっています。そのため、ロケなどに出ずにスタジオで簡単につくれるお笑い番組が増えています。しかし、今年は“第7世代”といわれる一部のお笑い芸人ばかりが重宝され、それ以外の芸人やタレントはテレビに出演する機会が激減しています。そのため、テレビに出る機会を求めてYouTubeに参入する若手が多くなっています。また、規制が多くなり自由度が下がったテレビ業界に嫌気したベテラン芸人たちも、自分のやりたいことができるとしてYouTubeやネット配信に活路を求める傾向があります。

 また、YouTubeは3月頃に広告単価が大幅に下がりましたが、今はかなり回復しました。しかも、ファンを多く獲得できる芸能人がYouTubeに進出する際には、一般人に比べて高い単価で収益化できるようになったといわれています。通常、収益化のためにはチャンネル登録者1000人以上が条件で、そこから収益化を申請し、審査を経て数カ月後に収入を得られるようになります。しかし、芸能人はそれより圧倒的に有利な条件で参入できるようにYouTube側で改定があったといわれています」

 チャンネル登録者数が収入に直結するわけではないが、動画が10万回程度再生されれば、数万円の利益が出る。それを月に10~20本上げれば、それなりに生活費は稼げる。しかも、ある程度ファンを獲得できていれば、企業が商品紹介などを依頼してくるようになる。人気があるユーチューバーの場合、企業案件1社あたり数百万円に上るという。

 このような事情から、YouTubeへ参入する芸能人が増えているのだ。テレビとYouTubeを両立することも難しくはないため、芸能人がYouTubeに参入する傾向は今後さらに加速していくことだろう。

(文=編集部)