NHK『バリバラ』が今年も『24時間テレビ』を挑発…障害者を消費する「感動ポルノ」を批判の画像1
NHK バリバラ」より

24時間テレビ「愛は地球を救う」』(日本テレビ系)の放送がスタートする8月22日の深夜(23日午前0時)、今年もNHK Eテレで『バリバラ~障害者情報バラエティー~』の特番が放送される。

 今回は「24分テレビ~愛と憎しみのパンデミック~」というテーマの生放送で、公式ツイッターでは「新型コロナのパンデミックがおさまらない真夏の夜に、愛と色気のワクチンを生放送で注入!」と宣伝している。裏番組の『24時間テレビ』を挑発している上に、人類が直面している新型コロナウイルスのパンデミックもネタにした格好だ。

「日本初の障害者のためのバラエティ番組」をうたう『バリバラ』がスタートしたのは2012年。16年には、「みんなちがって、みんないい」を新テーマとして、障害者だけでなく「生きづらさを抱えるすべてのマイノリティー」に対象を広げ、セクシャル・マイノリティなども取り上げる番組としてリニューアルした。

 一躍注目を浴びたのは、16年8月の「検証!『障害者×感動』の方程式」という生放送だ。当日は裏番組で『24時間テレビ』が放送されており、同番組の企画や制作手法に一石を投じていることは明らか。いわゆる「感動ポルノ」の是非を問う内容が大反響を呼んだ。これ以降、『バリバラ』は『24時間テレビ』の裏で特番を放送している。

「16年の放送では、『障害者の感動的な番組をどう思う?』という、『24時間テレビ』を彷彿とさせる質問に対する回答が話題になりました。『好き』と『嫌い』が健常者の場合はほぼ半々で『嫌い』がやや上回る程度だったのですが、障害者は圧倒的に『嫌い』が多かったのです。当事者である障害者の声を用いて、『24時間テレビ』のコンセプトを真っ向から批判したことになります」(テレビ局関係者)

 そのほかにも、「笑いは地球を救う」というロゴや、出演者が黄色いTシャツを着用するスタイルなど『24時間テレビ』のパロディ的な演出が多く、ネット上では「毎回攻めすぎ」「薄っぺらい24時間テレビより、こっちの方が本質を突いてるな」「日テレにケンカを売るEテレ」などと波紋を呼んでいる。

「昨年も、予告の段階で『なぜか障害者が注目される8月最後の週末……』と『24時間テレビ』を挑発し、『2.4時間テレビ 愛の不自由、』というテーマで、大炎上して社会問題化したあいちトリエンナーレの『表現の不自由展・その後』もパロディにする形で、障害者と性という内容に踏み込んでいます。冒頭から、脳性まひの男性が『哀れむような愛ならいりません! 地球を救う愛と言われてもピンときません! 私を救う愛が欲しい!』と訴えて話題になりました」(同)

 また、今年6月には、NHK総合の国際ニュース番組『これでわかった!世界のいま』の公式ツイッターが炎上する騒動があった。アメリカで起きている黒人差別抗議デモを受けて、「白人と黒人の格差」を解説するアニメ動画を投稿したところ、その描写が「差別的だ」という批判を招き、NHKは動画を削除した上で謝罪に追い込まれた。

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